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KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

寝る子は育つ

親がこれであるからオツムの程度は知れていて、子に対し勉強についてとやかく口をはさむどころか勉強しろとも言ったことがない。勉強に全く関係のない映画や本や漫画を家に持ち帰って彼らに勧めもするので、むしろ勉強の足を引っ張っているといった方が正確…

Boys will be boys.

童顔の面影まだ残る若き事業主らがうちの事務所を訪れた。独立するからには挨拶しておけ。親方にそう言われ、何が何だか分からぬまま真っ先に顔を出したといった風に見えた。二十歳そこそこの若者が各自思い定めた屋号を背負って自営することになる。現場で…

今日の出来事もいつの日にか懐かしい

週は7日で構成されるが、そのうち本気で仕事するのは3日ほど。そう語った事業主の言葉をときおり思い出す。週の序盤から終盤まで四六時中働き通しの書類屋であっても、その事業主の真意のようなものがとてもよく理解できる。投手であればクリーンナップに…

子豚の形した貯金箱のようなもの

仕事を終えクルマを発進させる。聴き馴染んだ曲が柔らかな被膜をつくって空間がふんわり人型に閉じる。あれやこれや千々乱れる大立ち回りを経てようやくの安息。あとはもうゆるゆると自分に回帰するだけの時間となる。人型の被膜にカラダを預け揺蕩うように…

百%ええとこ取りの傍観者

同じ稼業の若手と道中をともにすることになった。見るからに疲労困憊といった様子。聞けば、扱う件数多く連日午前様なのだという。同業だからそのたいへんさが我が事のように分かる。じゃあ勉強の時間は週末にしか取れないね。労うようにそう言葉をかけると…

馴染みの顔がここに集う

いくら忙しくても日曜くらいは家で食事しようと明るいうちに帰宅した。夕飯の支度ができるまで久々家の風呂にでもつかろうと思うが、すでに食事の用意は整っていた。新しく仕入れたのだという器がずらり並んでご馳走が盛り付けられている。吹き抜けの窓から…

楽しんでしまえば何とかなる

いつもとは様子が異なる。会議後の懇親会はごく少人数、膝突き合わせての会食となる雲行きだ。重鎮格の国会議員をはじめ錚々たる顔ぶれ。そこに混ざって盃交わすなど、あんただれや?というようなものであり、気詰まりであり気後れ感じる。そう素早く察知し…

盛って飾った上辺の背後に目を凝らす

ネットで配信されたBBCのニュースが目を引いた。英王立公衆衛生協会による調査結果が報じられていて、SNSのうちインスタが若者の心に最も悪影響を及ぼしていることが分かったのだという。不安感、孤独感、劣等感といったネガティブな感情を惹起する負の影響…

可愛い子には旅

十代半ばの通過儀礼。008は雪積もる極寒の地で過ごした。単身旅立ってから三ヶ月後、空港で彼を出迎えがっちり握手した場面が忘れられない。早いもので、今度は005の出番が巡ってきた。005が登場する新作のロケ地は極寒の地から一転。海岸線に近い街が舞台と…

楽しいはずがないのに、楽しい

呆れて開いた口が塞がらない。そんな話ばかりで埋め尽くされる日記である。バカも休み休み言えというようなものだろうが一向に止む気配がなく始末に負えない。ここ最近も無闇矢鱈と忙しい。明けの明星を東の空に見つつ出勤し夜9時のニュースを見ながら家路…

視界良好、さあ今日も締まっていこう

朝早ければ早いほど、おにぎりが威力を発揮する。日の出とともに頂くおにぎりが美味しければ、カラダも発火し力みなぎる。つやつや白飯にパリパリの海苔をまいてガツガツ頬張る。最初から海苔を巻いてしまうと水気を吸って海苔の風味が損なわれる。だから持…

メンタルの面構え

のっけからガツンと一発お見舞いされる滑り出しとなった。が、月曜からそれで足元すくわれひっくり返る訳にはいかない。一瞬ふらくつも即座体勢整え、何事もなかったように前へと踏み出さねばならない。激しいスライディングタックルにびくともしないフォワ…

母の日があるからこそ

花屋の店主に明るい色合いでとだけ答え、黙ってその手際いい作業に目をやる。あっという間、ぱっと華やぐような花束が出来上がった。まさに注文通り。見ているだけで心にも花咲くようであって間違いなく明るくなる。花束を助手席に乗せクルマ走らせ途中で弟…

あとは見守るだけ

夕刻、家内を伴い事務所近くの寿司屋に寄る。市場が近くてネタがいい。カウンターに腰掛け、わたしは烏龍茶を頼む。人生初、もっかピロリ菌の除菌中。この日でボノサップ服用6日目。お酒は厳禁だ。わたしは握りをおまかせで頼み、後は家内に任せる。なす、…

数々の交流が暮らしを彩る

この日、業務の最終地点が六甲道。せっかくなので灘温泉に入ってから帰ることにした。夜八時。たまたまなのか円形湯船にはその筋の一団がずらりと並んでいた。背中の紋様をかき分け一隅に身を置く。湯につかり大の男で輪を作っているようなものであるから、…

この日最大の学び

上海で外科医として働くまっちゃんは大阪星光33期。この夏、まっちゃんに会おう。そう思い立ったが吉日、まっちゃんに連絡し日取りを決めて航空券を買った。あとはホテル。旅行シーズンである。うかうかすれば、いい部屋を取り逃がす。善は急げでネットに向…

何か残ればそれで僥倖

上着を肩に引っ掛け、南森町に向いて天神橋を渡る。午後の日はまだ高く強い陽射しが降り注ぐが、川を吹き渡る風があって橋の上だけは清々しい。すれ違いざま、一人のご老人の姿に目が留まった。見たところ八十は過ぎている。長きに渡っての風雪降り積もり腰…

川の字トリオ再結成

風呂に寄って帰宅する。寝室をのぞくと兄弟二人が並んで寝入っていた。 このところはずっと別々に寝る二人の取り合わせが懐かしい。 二人で寝ころんで話し込み、そのまま眠ってしまったのだろう。 わたしも合流。久方ぶり、川の字トリオの再結成となった。か…

映画を観て何かが変わることもある

映像を通して見知らぬ土地に触れることができる。映画を観る喜びはそれに留まらない。時にはそこに登場する人物に強く何かを喚起される。古代人が神話を必要としたように、現代人には映画が必需と言えるだろう。連休明けの月曜日、仕事を終えて観た映画が大…

気づいたときにはこうなっていた

摂津本山に用があるというので電車に乗って二人で向かった。駅を降り、ものの5分で用事は片付いた。日曜の午後、陽の光がさんさんと降り注ぎ、街はのびやかな空気に満ちている。絶好のウォーキング日和。示し合わせた訳でもないのに駅とは明後日の方向へ二…

いつだって子らが主役

インスタにアップされた一枚の写真が引き金になった。涼しげに佇む冷麺があまりに美しく、その写真を見た瞬間わたしたちの夕飯のメニューが決まったも同然であった。家族3人で連れ立ち、夕刻の新長田駅に降り立った。長田独特の空気を肌で感じつつ歩くこと…

二人して光の列を横目で眺める

大阪市内にて二男をピックアップし阪神高速を神戸方面へとひた走る。二男と車内二人になったのは久方ぶりのことだった。ちょうど薄暮の時刻。対向車のヘッドライトが点灯しはじめた。空の明度がまだ保たれているから視野に直接入っても眩しく感じられない。…

行きつけ定番の店誕生の夜

前日は魚三昧だったので肉を食べようと家内と出かけた。芦屋で降り打出まで歩く。目指すは日韓食菜はた坊。カウンターに並んで腰掛ける。ソファのように椅子がふかふかで座り心地がいい。どこに目をやっても清潔で上品。店の雰囲気に料理のレベルが表れ出て…

マルズの皆さん、ありがとうございました。

姫路港を出て午前中を海上で過ごす。海を渡る風は少しひんやり心地よく、視界さえぎるもののない風景に日頃蓄積した心中の澱が洗い流されていくかのよう。波間近な視線で過ごすからだろう快活な野生がよみがえり、いたってシンプル、喜び基調のメンタルが復…

未知の時間が開くたび驚かされる

五月晴天の朝、高速船に乗って漁場に向かう。場所は姫路沖にある家島。釣りに一家言ある通の間でも名高い屈指の好漁場であるそうだ。その場で食べる魚の美味を思うとニヤけてしまう。駅の改札でオカモトくん一家と待ち合わせ。ご近所さんでもあって、同じく…

大学という母港

近鉄長瀬駅から一斉に掃き出された人波にのって進む。近大前商店街は学生らで埋め尽くされ、若いエネルギーと5月の陽気が相俟ってムサ苦しいほどの活気を放っている。ちょうど昼時。軒を連ねる飯屋はどこも盛況で、人気店の前には人だかりができている。そ…

地獄の沙汰もカネ次第

予定の面談時間よりも早くに着き、従業員の休憩室に通された。テーブルのうえ色とりどり雑誌が置かれるなか、「資産1億円超えは意外と簡単」という見出しに目がいって週刊スパを手に取った。パラパラめくるが中身はまるで青年図書といった趣きである。若き…

もっとも保守的だった受験の世界に風穴が開きはじめた

1今年巣立った西大和生は全般的にやや数学が弱かった。あとひと伸び、あとほんの少しというところで大学受験の時期を迎え、結果苦戦を強いられることになった。そのような話を耳にした。西大和と同様、大学合格実績が今年芳しくなかった星光生は英語に若干…

幼くして既に少年らは知っていた

「男と女が戦争したら、絶対女が勝つよね」。「うん、女が勝つ」。場所は芦屋駅前。自転車にまたがって信号待ちする少年らの話が耳に入った。信号が青に変わり遠ざかって行く彼らの背を見つめ同じ男子として心分かち合うような思いとなった。すでに小学生に…

食の歴史が自身の足跡を語る

空もまだ明るいうちに帰宅し家内に夕飯の支度を頼む。ニンニクをたっぷり添えたカツオのたたき、めかぶともずく酢、トマトサラダ、酢味噌であえたほっき貝、レバーの炒め物。下ごしらえの済んだ料理が次々登場する。風邪に効くからと梅干し入りの焼酎お湯割…

逃げてもまた巡ってくる

逃げてもまた巡ってくる。長く仕事していれば誰だって思い当たることだろう。 相談コーナーの長机に腰掛けて、相談者があれば対応する。どんな話が降ってくるのか、その場にならないと分からない。報酬にしても行って座って話して帰ってという時間を考えれば…

トラキチはへこたれない

この日、長男が学校の友だちを誘って甲子園球場に赴き、森先生から譲って頂いた貴重なチケット4枚分の座席を占めた。三塁側フェンスの手前。まるで近所の公園で野球を見るみたい、グランド真横でのプロ野球観戦となった。が、試合は初回のスミイチで決した…

画面の外に着目

風呂をあがり窓を開けたままクルマを走らせる。夜気の加減がちょうどよく、風の鳴る音に気持ちが安らいでいく。何の装飾もない無意味な音が単調なリズムを刻んで、なぜなのだろう心地いい。ステレオから流れる音楽の方が余計なノイズに思えてミュートにした…

静から動へ、月曜日に飛び移る

安息の週末はたちまちのうち過ぎ去ってあっという間、月曜の朝が訪れた。呑気気ままに寝転がっていた浅瀬にみるみる潮が満ちてくる。あれをしなければならない、これも、あっそうあれもこれも、といったようににわかには処理しきれない量の情報が脳内を一気…

永遠にベイビーボーイ

買い物帰りの家内を駅で迎える。納得のいく収穫があったようで上機嫌に見える。 この日、スポーツブランドの売出しがあって子らの着衣を求めて家内は市内へと出かけていたのだった。買った品々について話を聞きながら夕飯の食材を仕入れるため商店街に向かう…

母親が良好な生活空間を編み上げる

何でもないような、それでいて生活の実質が伝わってくる話に触れると嬉しくなる。昨夜、部活を終えた二男はまっすぐ西北に向かっていた。とても家に戻っている時間はない。二男の動きを読みその到着時刻を見計らい、家内は動いた。目論見通り。ドンピシャの…

天六のいんちょによって一つの死を免れた

経鼻にて胃カメラを飲んで早一週間が経過した。検査結果の詳細を直に聞くため今日の午後、天六の福効医院を訪れた。いつだって同じ。この日もスタッフ皆の優しい笑顔で迎えられ、一歩なかに入ってすぐ気持ちがほぐれた。誰だってそうなるだろう。彼女らの柔…

「作りっぷり」と「食べっぷり」のハーモニー

メールに返信し電話に対応し業務をこなし人と会い、その合間合間、家内から届くショートメールに目をやる。先日食べた超一級料理を真似て幾つか試作品を仕上げたようだ。お皿に鎮座するそれら作品群が写真となって送られてくる。なかなかの出来栄え。一目で…

二つの帽子のサイドストーリー

駅で待ち合わせ北新地で降りる。かたぎの人間であっても通りを歩くだけで華やいだ気分になれる。北新地は今夜も人で溢れて活況を呈している。予定より30分も早くに着いた。ダイビルの一階で家内の二万語に耳傾ける。ほどなくドクター・オクトパスも姿を見せ…

雨に打たれて身の程を知る

視界閉ざされるほどの激しい雨のなかクルマを走らせる。杭瀬あたりで二件立て続けに事故車両を見かけた。豪雨のなか寡黙に回転しているパトカーの赤色灯が路面を照らし不気味さが増す。こんな日はまっすぐ家に帰るべきだろう、そう思いつつも足は和らかの湯…

これをこそ平和ボケと言うのだろう

日曜の夜、夕飯を終え帰宅すると長男が言った。日本はいま北朝鮮に銃口突きつけられているようなものである。それもピストル一丁でといった話ではなく、カラダ中の急所という急所に無数の銃口が向けられているといっていい。断末魔の絶叫とともにその引き金…

幸福のツボにピタッとはまる

ひさびさゆっくり過ごせる週末となった。映画を見る時間も取れる。軽く用事済ませて事務所近くのツタヤに寄った。気楽に眺めて楽しいような作品を幾つか借りた。お昼を過ぎ思い立つ。実家に電話し顔を出す旨伝えた。このところ足が遠のいていた。鈍ったカラ…

福効医院にて胃腸探訪

充実の3月であったが、一点の曇りもないという訳ではなかった。動き回る日中、意識にのぼることはない。夜ベッドで横になってはじめてそこに意識が向いた。みぞおちの下、胃のあたりに違和感があった。痛みにはほど遠い。しかしほのか静かにジンとくる感じ…

続けることが最も大事

連れられたのは韓国料理「はた坊」。場所は打出。上品な佇まいの店である。カウンターに腰掛け、まずはキリンの生ビール。料理のトップバッターは、前菜盛り合わせプレート。各種美味の品々が彩り豊かに盛り付けられている。プレート一面に凝った心遣いが見…

眼前には白紙の時間

事務所に戻って、またすぐ出かけることになる。今夜向かうは、芦屋。事業主さんとご一緒しての夕飯となる。どの店へ行くのかまだ知らされていない。昼は腹八分目で済ませてある。家内手製のあんかけかた焼きそば。数えれば3つ、うずら大奮発の美味しい弁当…

不思議としか言いようがない

朝、目が覚めて日がな一日仕事だけして、夜、家へと帰る。そんな単調な日々が続いている。繰り返されるだけの日常であっても目を凝らせば見どころ満載。その日ふと目にし心に残った場面を日記に記す。書き留めなければたちまち忘れ去られ「なかった」ことに…

こんな花見も悪くない

桜ノ宮に差し掛かって、車窓から見える景色が一気に華やいだ。ひしめくように立ち並ぶ桜の木のなかを電車に乗って運ばれる。が、まもなく京橋駅。我に返った。傘を差し顧客先へと向かう。 未明から降り出した小雨が止む様子はない。昔、理科で習ったとおり。…

眼前一面が桜のパノラマ

明け方、強い雨が降って、街は冷気に覆われた。花冷えとなった日曜日、満開の桜が凛として見える。宝塚にて終日の業務となったのだが、時折外に出ると、ただそれだけで清々しい。清涼な空気に春の匂いが含まれて、眼前一面が桜のパノラマ。業務の渦中にあっ…

学ぼうという姿勢が最強

この日は明石にて業務。五年以上継続しているが、何を隠そういつだって緊張のようなものを感じる。 うまくやろう。そんな思いが自分を縛る。 こんなときは、その場面に臨む際の考え方を意識的に改める。 何かを学ぼう。うまくいくかどうかは自らの制御外のこ…

父の役割は狩猟採集の頃から変わらない

ぶらり本屋に立ち寄ると、レジの前に「進撃の巨人22 巻」「亜人10巻」が置かれていた。この日が発売日であったようだ。ちょうどいい、と手に取った。自分が読むのではない。息子二人が風呂で読む。充実のラインナップを提供し続ける我が家のお風呂図書である…