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KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

もっとも保守的な世界に風穴が開きはじめた

1今年巣立った西大和生は全般的にやや数学が弱かった。あとひと伸び、あとほんの少しというところで大学受験の時期を迎え、結果苦戦を強いられることになった。そのような話を耳にした。西大和と同様、大学合格実績が今年芳しくなかった星光生は英語に若干…

幼くして既に少年らは知っていた

「男と女が戦争したら、絶対女が勝つよね」。「うん、女が勝つ」。場所は芦屋駅前。自転車にまたがって信号待ちする少年らの話が耳に入った。信号が青に変わり遠ざかって行く彼らの背を見つめ同じ男子として心分かち合うような思いとなった。すでに小学生に…

食の歴史が自身の足跡を語る

空もまだ明るいうちに帰宅し家内に夕飯の支度を頼む。ニンニクをたっぷり添えたカツオのたたき、めかぶともずく酢、トマトサラダ、酢味噌であえたほっき貝、レバーの炒め物。下ごしらえの済んだ料理が次々登場する。風邪に効くからと梅干し入りの焼酎お湯割…

逃げてもまた巡ってくる

逃げてもまた巡ってくる。長く仕事していれば誰だって思い当たることだろう。 相談コーナーの長机に腰掛けて、相談者があれば対応する。どんな話が降ってくるのか、その場にならないと分からない。報酬にしても行って座って話して帰ってという時間を考えれば…

トラキチはへこたれない

この日、長男が学校の友だちを誘って甲子園球場に赴き、森先生から譲って頂いた貴重なチケット4枚分の座席を占めた。三塁側フェンスの手前。まるで近所の公園で野球を見るみたい、グランド真横でのプロ野球観戦となった。が、試合は初回のスミイチで決した…

画面の外に着目

風呂をあがり窓を開けたままクルマを走らせる。夜気の加減がちょうどよく、風の鳴る音に気持ちが安らいでいく。何の装飾もない無意味な音が単調なリズムを刻んで、なぜなのだろう心地いい。ステレオから流れる音楽の方が余計なノイズに思えてミュートにした…

静から動へ、月曜日に飛び移る

安息の週末はたちまちのうち過ぎ去ってあっという間、月曜の朝が訪れた。呑気気ままに寝転がっていた浅瀬にみるみる潮が満ちてくる。あれをしなければならない、これも、あっそうあれもこれも、といったようににわかには処理しきれない量の情報が脳内を一気…

永遠にベイビーボーイ

買い物帰りの家内を駅で迎える。納得のいく収穫があったようで上機嫌に見える。 この日、スポーツブランドの売出しがあって子らの着衣を求めて家内は市内へと出かけていたのだった。買った品々について話を聞きながら夕飯の食材を仕入れるため商店街に向かう…

母親が良好な生活空間を編み上げる

何でもないような、それでいて生活の実質が伝わってくる話に触れると嬉しくなる。昨夜、部活を終えた二男はまっすぐ西北に向かっていた。とても家に戻っている時間はない。二男の動きを読みその到着時刻を見計らい、家内は動いた。目論見通り。ドンピシャの…

天六のいんちょによって一つの死を免れた

経鼻にて胃カメラを飲んで早一週間が経過した。検査結果の詳細を直に聞くため今日の午後、天六の福効医院を訪れた。いつだって同じ。この日もスタッフ皆の優しい笑顔で迎えられ、一歩なかに入ってすぐ気持ちがほぐれた。誰だってそうなるだろう。彼女らの柔…

「作りっぷり」と「食べっぷり」のハーモニー

メールに返信し電話に対応し業務をこなし人と会い、その合間合間、家内から届くショートメールに目をやる。先日食べた超一級料理を真似て幾つか試作品を仕上げたようだ。お皿に鎮座するそれら作品群が写真となって送られてくる。なかなかの出来栄え。一目で…

二つの帽子のサイドストーリー

駅で待ち合わせ北新地で降りる。かたぎの人間であっても通りを歩くだけで華やいだ気分になれる。北新地は今夜も人で溢れて活況を呈している。予定より30分も早くに着いた。ダイビルの一階で家内の二万語に耳傾ける。ほどなくドクター・オクトパスも姿を見せ…

雨に打たれて身の程を知る

視界閉ざされるほどの激しい雨のなかクルマを走らせる。杭瀬あたりで二件立て続けに事故車両を見かけた。豪雨のなか寡黙に回転しているパトカーの赤色灯が路面を照らし不気味さが増す。こんな日はまっすぐ家に帰るべきだろう、そう思いつつも足は和らかの湯…

これをこそ平和ボケと言うのだろう

日曜の夜、夕飯を終え帰宅すると長男が言った。日本はいま北朝鮮に銃口突きつけられているようなものである。それもピストル一丁でといった話ではなく、カラダ中の急所という急所に無数の銃口が向けられているといっていい。断末魔の絶叫とともにその引き金…

幸福のツボにピタッとはまる

ひさびさゆっくり過ごせる週末となった。映画を見る時間も取れる。軽く用事済ませて事務所近くのツタヤに寄った。気楽に眺めて楽しいような作品を幾つか借りた。お昼を過ぎ思い立つ。実家に電話し顔を出す旨伝えた。このところ足が遠のいていた。鈍ったカラ…

福効医院にて胃腸探訪

充実の3月であったが、一点の曇りもないという訳ではなかった。動き回る日中、意識にのぼることはない。夜ベッドで横になってはじめてそこに意識が向いた。みぞおちの下、胃のあたりに違和感があった。痛みにはほど遠い。しかしほのか静かにジンとくる感じ…

続けることが最も大事

連れられたのは韓国料理「はた坊」。場所は打出。上品な佇まいの店である。カウンターに腰掛け、まずはキリンの生ビール。料理のトップバッターは、前菜盛り合わせプレート。各種美味の品々が彩り豊かに盛り付けられている。プレート一面に凝った心遣いが見…

眼前には白紙の時間

事務所に戻って、またすぐ出かけることになる。今夜向かうは、芦屋。事業主さんとご一緒しての夕飯となる。どの店へ行くのかまだ知らされていない。昼は腹八分目で済ませてある。家内手製のあんかけかた焼きそば。数えれば3つ、うずら大奮発の美味しい弁当…

不思議としか言いようがない

朝、目が覚めて日がな一日仕事だけして、夜、家へと帰る。そんな単調な日々が続いている。繰り返されるだけの日常であっても目を凝らせば見どころ満載。その日ふと目にし心に残った場面を日記に記す。書き留めなければたちまち忘れ去られ「なかった」ことに…

こんな花見も悪くない

桜ノ宮に差し掛かって、車窓から見える景色が一気に華やいだ。ひしめくように立ち並ぶ桜の木のなかを電車に乗って運ばれる。が、まもなく京橋駅。我に返った。傘を差し顧客先へと向かう。 未明から降り出した小雨が止む様子はない。昔、理科で習ったとおり。…

眼前一面が桜のパノラマ

明け方、強い雨が降って、街は冷気に覆われた。花冷えとなった日曜日、満開の桜が凛として見える。宝塚にて終日の業務となったのだが、時折外に出ると、ただそれだけで清々しい。清涼な空気に春の匂いが含まれて、眼前一面が桜のパノラマ。業務の渦中にあっ…

学ぼうという姿勢が最強

この日は明石にて業務。五年以上継続しているが、何を隠そういつだって緊張のようなものを感じる。 うまくやろう。そんな思いが自分を縛る。 こんなときは、その場面に臨む際の考え方を意識的に改める。 何かを学ぼう。うまくいくかどうかは自らの制御外のこ…

父の役割は狩猟採集の頃から変わらない

ぶらり本屋に立ち寄ると、レジの前に「進撃の巨人22 巻」「亜人10巻」が置かれていた。この日が発売日であったようだ。ちょうどいい、と手に取った。自分が読むのではない。息子二人が風呂で読む。充実のラインナップを提供し続ける我が家のお風呂図書である…

喜ぶ顔が目に浮かぶ

雨模様であったが、手をかざして分かる程度の霧雨。白熱の一日を過ごした夕刻。降りかかるにまかせて歩くのが気持ちいい。傘を持たず夜の街へと繰り出した。耳にする音楽は、Dark Model - SAGA。ここ数日そのサウンドを耳に注入し続けた。内側にレセプターが…

左打者が放つ大飛球、そこに野球の醍醐味がある

阪神勝ったで。わたしの顔を見るなり、二男は言った。彼にとってこの日が今季の初観戦。学校の友人らを引き連れて即興のトラキチカルテットを結成、大阪ドームに乗り込んだ。糸井のホームランが鮮烈だったようだ。左バッターが放つ大飛球は美しく、誰だって…

見事ゼロリセットされた夜

いつものとおり和らかの湯に寄ってから帰宅した。季節はすっかり春めいて、露天風呂では懐かしいような春の匂いを満喫できた。家に戻ってあとは寝るだけなのだが、すんなり寝付けそうにない。ここ最近疲労を覚える夜は滅多にないが、この日は違った。風呂に…

人物に係り結びしない言葉の空疎

この日が新年度初日。が、初日だからといって未明の時間に元気よく起きられるものではない。沈鬱という名のトンネルをくぐってはじめて目が覚めて、白み始めた空を目にしてようやく気分が明るくなってくる。弁当バッグを携えてクルマに乗り込む。なかには、…

いつの日にか満開

日曜午後、汗ばむほどの陽気に恵まれた。花見がてら家内とウォーキングに出かけた。遠距離ドライブの後は歩くに限る。芦屋から岡本にかけハイソな地域に紛れ込んで歩く。我ら下々の居住域とはまるで趣きが異なる。ひときわ空が明るく広く、街が透明感にあふ…

期せずしての決起集会

土曜午後、食材の買い出しに駆り出される。徐々に重み増していく荷を両手に提げて、家内の後について商店街を行きつ戻りつする。この日は完全にオフ。心にゆとりあって、雑念もない。心地いい無心にひたって、商店街の人波に身を任せる。荷物は重いが気分は…

浮かれて過ごすのは罪なこと

ツイッターでフォローしている写真家からインスタグラムへの誘いがあって試しにアカウントを作ってみた。世界の風光明媚に手軽に触れられ、数珠つながりで数々美しい写真にも出合える。ちょっとした暇つぶしに格好だ。年度末の山場を過ぎ、この週末、時間は…

小舟の船長の目先の喜び

やれやれ今日で一段落。まるで旅行にでも出かける日のように、早くに目が覚めた。このところは、気重な寝起きが続いていた。まるで磁石のNとN。起き抜けのカラダは顔も見たくないような現実にまずは押し返され、寝床で気持ち整えようやく這い出せる、そん…

お酒耐性は退化の一途

この夜は近鉄八尾。予定の時間より早くに着いた。一日の勤めを終え迎えのクルマ待つおじさんらに混ざって、駅前に立つ。次々、奥さん運転のクルマが横付けされて、おじさんらをピックアップしていく。クルマに乗り込む際、夫婦互いの一日を労うような言葉が…

ルーティンの作業が準備体操となる

ルーティンの作業から一日が始まる。コーヒーを飲み、新聞をめくる。忙しいときはめくる暇もなく、そのままタスクノートに今日の予定を書き入れていく。どうでもいいようなルーティン自体もタスクの勘定に入れていく。取り掛かるべき作業を赤で囲んで、片付…

ライバル集う学び舎

塾に行けば昔の仲間に再会できる。中学受験に向けかつて同じ教室でしのぎを削った仲。連帯感のようなものはまだ根強い。甲陽、洛南、東大寺、四天王寺、神戸女学院、清風南海。進んだ学校はバラバラだが、ルーツたどれば同じ塾。抜きつ抜かれつガチンコで奮…

大阪人がする大阪見物

道頓堀川を渡る人影は引きも切らない。何か祭事でも行われているかのようにごった返している。食事しつつ目をやっていると、突如雨が降り出した。眼下、一斉に傘が開いて景色が様変わりした。無数の人が雨で右往左往しごちゃまぜになって、真下の雑踏が河川…

がんばれ大阪星光

今年の大学進学実績は、それを価値の第一に置かない学校であるにしても見劣りするものであった。学力において抜きん出た強みあってこその地の塩、世の光であるはずで、そこが脆弱化すれば理念の標榜も憚られるというようなものだろう。もちろん今回の結果の…

つながりを生む場所

帰宅すると長男の友人らが遊びに来ていた。家内が腕をふるった夕飯も済んでリビングはくつろぎのなかにあった。こうなれば、お風呂係であるわたしの出番であろう。彼らを乗せ総勢5名で熊野の郷に向けクルマを走らせた。先月二男の友人らを連れたときは雀の…

では、お先

春なのに、なんだか不思議と忙しい。仕事に埋没し気づけば日暮れ、そんな毎日が続いている。忙しいのには慣れている。やるべき業務が次から次へと湧いて出て、一息つける岸辺は遠ざかっていくばかりだが、淡々粛々、ポーカーフェイスで一つ一つ片付けていく…

子によって増す時間濃度

腰据えてデスクワークに集中するつもりが、朝一番に急な案件が入ってバタバタするうち不意の来客も続き、着手の時間が大幅に遅れることになった。ごく若い頃であれば、もう今日は仕方がない、捲土重来、明日出直しだと先延ばしにしたであろうが、ベテランに…

ひとり渚に佇むべきなのは男子の方

仕事を終え長男に電話するが繋がらない。しばらくして、いまスポーツジムでトレーニング中だとの折り返しのメールが入った。家内も一緒だという。微笑ましい光景が目に浮かぶ。女の子のないママは負け組、以前そんな話を聞かされたが、長男とジムに行ったり…

望まず、あてにせず、期待せず

望まず、あてにせず、期待せず。父の口癖である。このところ、事あるごとに「望まず、あてにせず、期待せず」という言葉がわたしの頭をよぎるようになった。子らと過ごし生活の実感に満たされているようなとき、どちらかと言えば拒絶的でネガティブな響き持…

退屈が小さな痛みと化してくる

好天に恵まれたからであろう。空の黄ばみが際立つ三連休であった。間近のビルでさえ霞んで見える。花粉対策でなくてもマスクが不可欠。そう感じさせるほど空気が淀んでいる。澄み渡った青空が恋しい。そんな風に思いながら、春の街をウォーキングして過ごし…

負け組だってそんなに悪くない

近所の料理屋にぶらりと寄ってそこで夕飯とする。 カウンター席に二人並んで座った。 注文の決定権はわたしにない。 わたしは単に希望を述べることができるだけであり、聞き入れられるかどうかは家内の胸三寸にかかっている。 今日のおすすめどころを家内が…

友だちの喜びもまたわたしの喜び

昨日の日記にあるとおり、「それからそれから」とその先にある何かを期待し帰宅した。楽しみにしただけの価値はあった。この先一生忘れられないような光景を目にすることができた。一寸先は福袋。だから生きることはやめられない。和らかの湯で疲れを癒やし…

「それからそれから」と自身に一声かけてみる

漫画を読んでいてふと気付く。続きはどうなるんだろう。数歩先を急くように、素朴に楽しんでいる自分がいる。読み始めた「リングにかけろ」は中盤を過ぎ、一気に現実世界から離陸していく。そこからは荒唐無稽とも言える高度を航行する物語となるが、だから…

だんだんと、あとを託していく要素ばかりが濃くなっていく

夜9時。小雨降り出すが寒くはない。帰宅するや家内に連れ出され近所を歩く。わたしはうんうん頷く役割。DJ家内のいちリスナーに徹する。街中を練り歩き、足を運ぶことのべ10,000歩。ここにいたってようやく解放の身となった。風呂に入って寝支度を済ませベ…

子ども時代の幸福を再体験

年甲斐もなくここ数日、漫画を読むのが楽しみになっている。夜寝る前、眠くなるまでベッドでページ繰るのが従来からの習慣だが、このところは眠くなってもページを閉じるのが忍び難い。手にしているのは「リングにかけろ」。つい先日、子の課題図書として買…

単に何かを一緒に食べたという以上の共通体験

北新地駅で待ち合わせ、堂島方面へ向かう。途中、子の土産に音羽巻を買いダルマイヤーで子のおやつを見繕う。それでもまだ時間があったのでライトアップされた中之島ガーデンブリッジに足を向け途中まで渡った。春の風に吹かれつつ堂島川をぼんやり眺めてひ…

各自が役割を担った日曜ディナー

日曜夜、久々家族揃っての食事となった。ラ・ラ・ランドのサントラを流す。わたしを除き既に家族3人が観賞済みだ。もう一回観たいと家族皆が口を揃える映画はそうそうない。携帯がいつ鳴り出すか、気が気でないのでわたしは滅多に映画館には足を運ばない。…

映画ばかりみて過ごした至福の土曜日

土曜日夕刻、ひとりの時間。セミフ・カプランオール監督のユフス三部作がちょうど手持ち時間の尺に合う。3つ合わせて300分。世界的に高い評価を受けたトルコ映画である。「蜂蜜」を皮切りに公開年度の新しいものから順にみていくことにした。序盤から映し出…