KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

1ミリだけ粘る

わたしなんかきっとましな方なのだろうとは思う。 仕事の負荷はさほどではなく窮屈な人間関係に気患いすることもない。 だから過去に生徒であったときより勤め人であったときより、いまが一番過ごしやすくて呼吸も楽。 が、たまには難局にもみくちゃにされる…

元気な笑顔が見られるだけで十分

昼食を済ませリビングでくつろぐ彼ら面々は一人残らず全員が男前であった。 おまけに品もある。 よっと挨拶を済ませ空いた席に座りわたしも昼にする。 サザエご飯にお肉のスープ、そして特製里芋。 そこに長居して気を遣わせるような無粋なことはせず、さっ…

今日はお休み

調子に乗って飲み過ぎた。 家族集うかのような和気あいあいとした飲み会。 場所は、寿司すえ広。 ボタン鍋を囲んだ。 次の日は日曜という気の緩みも手伝って、さあ飲んでとすすめられるままジョッキを空けグラスを空けお猪口を空けた。 お開きとなって清荒神…

頼もしい男手たちが集まってくる

チビッ子だった息子らが男手とも言えるほどに育って、親は自由度が増した。 ついこのあいだまでは目が離せず、誰かが傍らについていなければならなかった。 なにしろ好奇心旺盛で大のいたずら好き、しかもやんちゃくれ。 何をしでかすか知れたものではなかっ…

言葉が減って世界が縮む

待ち合わせまで時間があったので本屋のなかをぶらついた。 見渡す限り本だらけ。 そこに記された文字の分量を思って気圧された。 ほぼすべての本と縁がない。 自身のちっぽけさと空っぽ具合を体感し、本屋のなか一人うやうやしいような気持ちになる。 このと…

たまには女房と忘年会

試験が終わり学校は休みになっても部活はある。 この日の練習は昼から。 じゃあ朝9時に食堂で集合。 宿題を一気に片付けてしまおう。 そう約束して皆と別れた。 が、翌朝食堂に現れたのはたったの一人であった。 ひとりだったから集中できた。 その方がかえ…

その真っ白感が清々しい

約束の時間は午後1時。 予定より30分も早くに着いた。 訪問先の駐車場は3台が上限。 そこにお邪魔するのも気の利かない話であるから、わたしは別途コインパークにクルマを停めた。 結構離れた場所であったが、少し歩くくらいが面談のウォーミングアップに…

食が暮らしの中心、ど真ん中

電車が動いていない、家内からそう連絡が入ってジムを早々に切り上げた。 いざとなればどこへでも駆けつけることができるようスタンバイした。 買い物帰りの家内をまずはピックアップした。 息子たちの様子を窺うが帰ってくるのはまだ当分先の話になりそうだ…

おっかなびっくりの時間旅行

前日やや飲みすぎた。 体調を戻すためジムに出かけた。 日曜の朝、快晴。 ジムにほとんどひと気はない。 窓全面が空の青となったかのようななか走って爽快。 たっぷり汗を流した。 ジムに長居しすぎて、家内と出かける頃には昼になっていた。 ナビに赤穂と目…

降って湧いたような幸運

岡本家族を迎えてうちで夕飯、その予定が急遽変更となった。 天六いんちょから連絡があり、韓国料理ほうばの全席に丸々空きが出たと知った。 八ヶ月以上前からしてあった貸切の予約がキャンセルになったのだという。 師走の土曜日。 ほうばの席にありつける…

可愛く見えてしっかり者

美々卯のうどんすきセットが届いてこれ幸い。 子らは引き続き試験中。 冷え込む朝にちょうどいい。 今朝はうどんすきを食べさせる。 そう張り切っていた家内であったが、一足違い。 目を覚ますとすでに家はもぬけの殻。 とうの昔、息子たちは学校に出かけて…

さらば名店2

「食べたほうがいいですよ、日本一の寿司ですから」 森先生にそう促され家内とともに列に並び、食べてはまた並ぶということを繰り返すことになった。 それが鮨 さえ喜とのはじめての出合いだった。 遡ること3年前。 春から初夏へと差し掛かろうとする日曜日…

一心になれる場所

この夜、家内もジム帰りであった。 帰りの道中、いい魚が手に入ったという。 上機嫌に話しながらキッチンで食事の支度に勤しんでいる。 夜9時前の食卓。 まずはわたしが最初のお客となった。 一品目。 ちょいと火で炙ったわら焼き風のカツオに、スライスさ…

同級生はいいものだ

『寝てたやろ?』 後ろから声がしたので振り向くと河内長野市長がそこにいた。 大阪星光大忘年会の日のことである。 懇親会の前に勉強会が開かれた。 わたしは張り切って前の方に座っていたので、後ろから見れば寝ていることが一目瞭然であった。 よお久しぶ…

月曜日は魔の曜日

月曜日は魔の曜日。 頭の芯でめらめら燃えているべき炎が、席を外したまま見当たらない。 玉座が空席なのであるから、魔除けのないまま魑魅魍魎の世界に突入するようなもの。 これは危うい。 若輩であれば徒手空拳のまま翻弄されてヒヤリハットの絶えること…

感謝、感謝の日曜日

日曜日の昼下がり、インターフォンが鳴ってドラマが始まった。 届け物を受け取るため家内が階下に降りた。 戻ってくるとき、家内の表情と足取りはミュージカルの主演女優のごとくであった。 試験中であるためリビングで勉強中の息子が、そのミュージカルの一…

人間の幸福は老後にある

1 ちょうど乾杯の発声に差し掛かろうというとき、漫才のお決まり芸のようにまた間が入って、ずっこけた。 乾杯のスタンバイをしつつ、このお酒は1本1万円もするので飲まずに舐めるだけにするようにといった代表幹事の忠告にわたしたちはおとなしく耳を傾…

奇遇にも同時刻にはじまる

ゆっくり眠れて寝起き爽快。 時計を見ると朝6時。 たまには寝坊もいいものだ。 このところ負荷大な日が続き金曜にはキレがなくなり青息吐息、視界と思考に靄かかったようにも感じられた。 昨晩、肉をたんと食べぐっすり休んで、すっかり回復。 明けていく空…

得るものなく失うだけの引き算ゲーム

遠方から戻って残務を片付け引き上げる。 遅くなったので帰り道にある居酒屋に寄って食事を済ませることにした。 何を頼んでも美味しいので、物は試しとばかりいつもと異なるメニューを注文する。 隣の客に麻婆豆腐が運ばれてきたのが目に入る。 美味そうで…

シールをめくるみたいに

仕事を終え北新地に向かう。 駅を降りまずはレオニダスに寄る。 家内へのみやげにするチョコの購入を忘れない。 地上にあがると今日も賑わう北新地の街が眼前に開けた。 明滅するネオンが雨上がりの街路をひときわ艷やか照らしている。 待ち合わせは焼鳥Kawa…

率先垂範するのも楽ではない

帰宅は夜10時過ぎ。 わたしがいちばん最後だと思っていた。 夜なのに陽気な家内によれば、わたしが帰宅の一番手だという。 ほどなくして上の息子が帰ってきた。 リビングに上がってくるなり夕飯を食べ始めた。 夜なのに肉をがつがつ頬張り、出される料理をこ…

お酒には人間同士を強く結びつける何かがある

たまには一人で酒場のカウンターに腰掛ける。 大体は野田阪神の馳走という店。 安くて美味い。 昨晩もジムを終えてから立ち寄った。 焼き物、揚げ物、煮物、炒め物、それにお造り。 何を注文しても外れがない。 だからいつだって店は混み合っている。 誰が誰…

この日はインドア派

前日のアウトドアとは打って変わってこの日はインドア。 家内と心斎橋で待ち合わせた。 大丸の地下でピーナッツやらおやつを買い、若者で渦巻くアメ村に突入。 タピオカ入りのドリンクに続き人気店だという白一でアイスを買う。 のっぽのアイスは二人で分け…

山に登って早回しでみる人生劇場

夫婦ともども日頃からカラダを鍛えているはずだった。 が、思った以上に息が上がった。 久しぶりだったこともあるだろうが、やはりどうやら山登りには別種の負荷がかかるようだ。 このところクルマで出かけて楽ばかりしている。 そうなると心身なまって感性…

まもなく出発

先日、息子の友人らに振る舞った朝ご飯の写真を見せてもらったが、まるでちょっとした旅館の朝食である。 精米したてのお米に自家製の味噌で作った味噌汁、そして遠く北海道から届けられたシャケ。海苔もたまごもさりげなく上物である。 当然、全員がご飯を…

些細な光景の方が長く思い出に残る

雨が上がり晴れ間が差してきた。 助手席に家内を乗せクルマを走らせる。 西宮から高速に入る前、ゆげ焙煎所に寄ってコーヒーを2つ調達。 お茶しながらのドライブとなった。 目的地は播州龍野にある道の駅御津。 所要時間は2時間ほど、昼過ぎには到着した。…

皆が集って眠る頼もしい夜

ジムを終え風呂を上がって小雨降るなか帰途につく。 南から暖かな空気が流れ込み数日来の寒さはすっかり鳴りを潜めている。 夜9時を過ぎれば電車も空いて座ることができた。 駅に降りたのが10時前。 前を行くおじさんのスーツケースを蹴らぬよう小股で歩いて…

中には生身の人間が入っている

着ぐるみを見て愛らしいと思ったことはない。 中に生身の人間が入っている。 着ぐるみがいくら楽しそうに跳ね回っていても、中の人の気分はどん底かも知れず、その労苦に思いを馳せれば、一緒になって無邪気にはしゃぐなどできるはずがない。 中に人が入って…

ただ書いただけの日記6

「iPad Pro — What’s a computer — Apple - YouTube」というCMを見て、買い求めることにした。 タブレットに見えてほとんどパソコン。 暮らしに溶け込むその姿を我が家の日常にしようと近所のソフトバンクに足を運んだ。 が、512GBのものはもちろん息子用に…

大阪平野にワイングラスかざした日曜日

思わず顔ほころぶ胸すくような快晴。 家内が運転し、わたしは助手席に座って中央フリーウェイと決め込んだ。 降り注ぐ陽光を跳ね上げるようにクルマが走る。 阪神高速は日曜の装い。 サンデードライバーが大勢おでましだからだろう、車列の流れ自体がのんび…