KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

真面目堅実を美風とする地で暮らす

客入りの悪い店を見ると胸が痛む。 小さい頃、実家近くの横丁にうどん屋ができた。 開店初日、結構な客の入りだった。 赤の他人であったが店主が喜んでいるだろうと思ってわたしも嬉しかった。 しかし、客があったのはほんの数日だけのことだった。 祖母に頼…

子らが育って生活圏が拡大していく

神戸での仕事が早くに片付き、久々、六甲道にある灘温泉に寄った。 天然湯に浮遊し過ごすこと半時間。 たちまち蘇生しココロもカラダもふんわり軽くなった。 たまには早く帰ろう。 すべすべの肌で風きりながらそう思い立つ。 事務所に戻ってさっさと後片付け…

雨よけのためのちょっとした心得

日頃は善良で温厚な人柄の方であっても、あたりどころ悪ければ機嫌を損ねる。 それで相手が不機嫌を露わにするようなケースは滅多にないだろうが、腹の奥底、何か煮えたぎるようなことがあるのは人間だから当然で、積み重なれば人間関係はジ・エンドというこ…

絢爛豪華が夜目には眩しい

ジムを終えて帰宅すると夜9時を回っていた。 家内が軽めの食事を支度してくれる。 二人で晩酌。 家内が見せてくれるインスタなど覗き込んで酒の肴とする。 賑やか開け広げな展覧会といった様相。 ブランド物や高級料理、そして海外旅行。 手の届きそうにない…

約三万日の強化合宿

週末が訪れ、隊列を保っての行進も一時休止。 繁華街の歩行者天国さながら。 思い思いにそぞろ歩くような気軽さであるから、休日は楽だ。 秩序の維持はそれだけで骨折り。 仕事という標的がなければ流れのまま無秩序に任せ、何かに抗う必要もなくゆるんでほ…

同類婚が増えているというから先輩の力は不可欠だろう

セノー君によると同窓会報は10月初旬の発送となるそうだ。 例年より半月は早い。 スクールフェアの前には余裕もって手元に届くことになる。 教職員、事務局、OBらの寄稿があって、各分野で活躍する在校生の情報が紹介され、同窓会各部会の活動報告も掲載され…

三連休初日は大阪星光懇親会

三連休初日の土曜日、母校に立ち寄った。 33期セノー君が同窓会事務局を担ってその献身ぶりに頭が下がる。 芽吹く母校愛を有志らがとりまとめ組織体として機能しはじめてまもなく十年。 同窓会事務局が果たす役割はますます大きくなり確固たる存在感を醸すま…

栄えある一位は、別格であった

観客席の最下段まで降りてきてそこで一礼し、一段一段かけ上がっていく。 甲子園球場のビール売りは、笑顔さわやか愛想よく皆が皆とても感じがいい。 同じビールを売るのであっても、そこは客商売。 売上には個人差がつきまとう。 1位から5位の上位陣には…

異能の雑技集団

いったん自宅に戻り着替えてから甲子園球場に向かった。 途中、とりよしの焼き鳥を買う。 甲子園で野球見るなら必需の品である。 バスに揺られ10分。 球場周辺はお祭りでもあるかのように賑わい、そこに混ざるだけで気持ち華やいだ。 待ち合わせ場所は4号門…

彩りあるアフター5

何ごともほどほどが肝心。 この日はジムの前を素通りした。 カラダに力入らず思考にもグリップが効かない。 オーバーワークが疲労の原因とみて間違いなかった。 多少カラダがだるくてもジムで走るうち爽快感増してマシン使ってパワー炸裂、終わってなんとも…

記憶が深く鮮明になる季節

日毎の気温差が大きいからだろうか、忙しいからだろうか、睡眠不足か、はたまた、ジムに精を出しすぎているからか。 午前の仕事を終えてまだ昼なのにカラダが重くうっすら漂う微かな頭痛を自覚した。 疲労は放置するとろくなことにならない。 その場で処置が…

ひとりでに備わった共通の価値観

いつのことだったろうか。 「あいつは男じゃない」 長男はそう言った。 ある人物を評しての言葉であったが、その人物のことを考えるだけで五感全てに不快が募るといった様子で、その表情は嫌悪と軽蔑に満ちていた。 実際、彼はそのような人物とは目も合わさ…

最寄り駅で別れるのでは物足りない

新しい眼鏡を買おうと思ってどれくらいの月日が経ったのだろう。 日記を見れば一目瞭然。 使っていた眼鏡フレームのコーティングがはがれ、買い換えようと思ったのがちょうど一年前。 たまたま一つ前の古い眼鏡を家内が大事に取っておいたくれたので、ひとま…

炎天下でのステージ、目に焼き付いた

学校前にバスが停まり、ほぼすべての乗客がそこで降りた。 ちょうど正午。 胸すくような秋の青空が広がっているが日差しは強い。 校門前で配られる団扇は終日手放せないものとなった。 吹奏楽部の演奏がまもなく始まる。 家内とともに人波かきわけ体育館に向…

背にするのは羽か地蔵か

家事もしないし育児もしない。 皆無ではないがのべにしても片手で余る。 今日は仕事が休みで珍しくわたしは家にいる。 だからと言って、洗濯してとも洗いものしてとも掃除してともゴミを出してとも言われない。 もちろん家族の一員であるから居合わせれば何…

一緒に見続けてかれこれ十数年

朝、FMから「I touch myself 」が流れ、仕事の手を止めた。 90年代のヒット曲である。 「オースティン・パワーズ」は夫婦揃って気に入った映画だった。 映画の趣味が合うなど珍しく、わたしたちにとって当時を振り返る際に不可欠な記念碑とも言える作品であ…

たまには友人と過ごし一呼吸置く

昔なじみだけで集う酒席であるから気遣い不要で至って楽ちん。 その頻度に家内は呆れた顔をするが内心ではきっと羨ましいに違いない。 中1から続いて高1を経て71は当然、なんとか81、よくすれば91くらいまでこの関係は続くだろう。 死が互いを分かつまでとは…

まだ目にしてないのに瞼に浮かぶ

その昔まったく赤の他人であった。 それなのにいま共通する話題が一番多く一緒にいて気を使うことがない。 だから一日を終え一杯飲むなら相手は家内ということになる。 この日も各自用事を終えてテーブルで合流。 家内が作ったタンドリーチキンを酒のつまみ…

上っ面だけで人を見る目は自らに刺さる

多かれ少なかれ、前にする人によって態度は変わる。 下町のおっちゃんを相手にするのと会社の事業主と話すのとでは、わきまえるべきことが異なるし、だから当然、言葉遣いも仕草も態度も違ってくる。 しかしそれは単にコミュニケーションの仕方が異なるだけ…

題して、ママソニック

午後7時半、助手席のドアが開いた。 家内であった。 わたしはうたた寝から覚めエンジンをかける。 アクセルを踏みウィンドウを上げた。 車内に流れ込む冷気は最上であったが、窓を開けたままだと家内の話が聞き取れない。 夕飯は肉だという。 すでに家内は…

すべての人が再会できる海辺

今朝の産経抄。 1+1という足し算型の人間関係であれば片方が不在になっても1が残る。 が、掛け算型の間柄の場合、片方が失われれば世界は0になる。 そんな話を読んでいろいろ想像してしまい胸が締めつけられるような思いとなった。 この日記は、子らに語る…

飲み会参加が「子どものため」になる

金曜夜、この日も一人で食事を済ませた。 前夜と同じ居酒屋。 カウンターに腰掛け、イカゲソの唐揚げとキスの天ぷらをつまみにビールを飲む。 隣席の二人組は同僚の噂話を酒の肴に交替で長広舌振るっている。 そこそこの年配者に見えたが、ともに独身である…

記録係としての目標がひとつ生まれた夜

たまには飲みたいときもある。 そんなときに格好の店がある。 料理が美味しく、ぶらり一人で入れて気を使うことがない。 それに帰り道にあるからちょうどいい。 テーブル席に一人座って手酌でビールを飲む。 クシャクシャになったビーチボールに空気が入り始…

秋の入り口のお昼ごはん

月末、移動の途中、実家に寄り母を誘ってお昼を食べた。 昔なじみの店。 下町の寿司屋の暖簾をくぐる。 わたしたち家族にとって、寿司屋と言えばこの店を指す。 ネタが大きく結構うまい。 大学に入って町を後にし、以来各地の寿司屋を巡ってきたがどこと較べ…

嫌よ嫌よも好きのうち

仕事を終えてジムに向かう。 この夜は、インドの名作『Ek Tha Tiger』のダンスシーンをYouTubeで流しながら走った。 手練ダンサーのダイナミックな躍動に動き合わせるかのように走って爽快。 山場に至っては爽快通り越し恍惚。 そりゃ誰だって仕事後こぞって…

不安が雨のように降り注ぐ

慣れっことはいえ、負荷大きい日は前夜から重苦しい。 そうと察してのことだろうか。 この夜、家内が繰り出した夕飯メニューはどこまでも軽かった。 ぷっくりふわふわの原木しいたけ。 ピーナツバターつけて食べるにんじん。 きゅうりの漬物。 これでは力が…

めでたくも弛緩しきった日曜日

久々、仕事の手が空いた。 時間を愛おしむかのように深く呼吸し、朝の時間を過ごす。 コーヒー飲みつつ新聞を読み、眠くなってはソファに寝転ぶ。 映画を流し横目で観て、夢と現を行き来する。 この日に限っては向こうに行きっぱなしでも何ら差し支えない。 …

僅差で決着がつく

たまたまクルマで通りかかった時間がラグビースクールの集合時間と重なった。容赦なく熱射降り注ぐなか、少年たちがバスの前で列になっている。 その様子を横目に通り過ぎつつ、家内と昔話になった。数年前、小5だった二男も当時その列のなかにあった。 塾…

何ごとも捉えようであり考えよう

予約が早ければ早いほど旅費は安くあがるようだ。 その代わりキャンセルすると高くつく。 年明けの旅行については家内に任せっきりであった。 細切れで何か聞かされたような気もするが、心ここにあらずで右から左、気のない相槌を返していただけのように思う…

ポーカーフェイスなカメ吉の歩み

盆が明け、時間の流れがまた急となった。 アクの強い業務が立て込み一戦交えるごとに気分は満身創痍。 が、たんたんと毎朝決まった時間に起きルーティンこなして仕事に臨む。 駆け出しの頃であれば泣き言の一つや二つ並べたであろう。 そんな頃が懐かしい。 …