KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

台風で学校が休みとなった月曜日

台風で学校が休みとなった。

街路の並木が風に揺さぶられる様子を左右に見つつ男三人で事務所に到着。

大きめの作業台を子ら二人にあてがう。

南側のブラインドを開け放つともう雨はあがっていて、空の明度は増すばかりである。

どうやら台風は去り、風の名残が感じられるだけとなった。

今日のBGMは、ニュー・シネマ・パラダイス。

昨夜帰宅するとムービープラスで放映されていて、途中から一人見入って、涙にむせぶこととなった。
はじめて観たのは早稲田松竹でのこと。
25年も前のことだ。

劇場で見て嗚咽した映画はフィールド・オブ・ドリームズとブラスとこのニュー・シネマ・パラダイスの3本だけであるが、どれも父性がテーマの作品だ。

なかでもニュー・シネマ・パラダイスはたまらない。
「帰って来るな。私たちを忘れろ。自分のすることを愛せ」。
アルフレードはそう言って青年トトをローマへと送り出す。

いつか私も子らにそう言う時が訪れる。

今日はずっとニュー・シネマ・パラダイスのサントラを仕事場で流し続けることにする。
子らの耳に残り、いつか彼らもこの映画を見るであろう。

複数のいつかが、いつか各自の胸の内でクロスする。
台風が去った月曜日、男三人で過ごした何の変哲もない時間がそのとき鮮やかに蘇ることであろう。