KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

わしお耳鼻咽喉科は間もなく開院3周年を迎える。


三連休前の金曜日、いつにも増して二号線西行きの道が混んでいる。

厚く層をなす雲が波状にうねって低く空を覆っている。
ちょうど日暮れ時。
雲全体が西を起点に赤く染まり、その赤さが尋常ではない。

はるかその向こう、台風が迫っていることが分かる。

無とも言うべきやたら静かな幕間の時間。
未知の空間へとコンベアに乗せられゆっくりと移動していくかのようである。


自宅に寄ってクルマを停めすぐに支度し、わしお耳鼻咽喉科に向かう。
診療後の鷲尾院長の後に従い、西宮北口のけむり屋の暖簾をくぐった。

郷愁そそるような昔風情の店である。
ホルモン食べるのであればこのような雰囲気でなければならない。
ツボを押さえた店作りだと高く評価できる。


わしお耳鼻咽喉科で始まったアレルゲン免疫療法について話を聞いた。

昔は皮下注射しかなかったが、今は、舌下治療が保険適用となりかつてより手軽に利用できるようになった。

薬やレーザーなど対処療法は数あれど、本当に治す、というのであればアレルゲン免疫療法が効果的だという。

効き具合や要する時間に個人差はあるようだが、いつからでもスタートでき、3年ほどで治る可能性があるとのことである。

花粉症が治る、そうイメージしただけで、鼻の通りがよくなり焼肉海鮮ホルモンどれもこれもが更に美味しくなった。


飲めば飲むほど、仕事の話で盛り上がる。

日々来院者の診察にあたるだけでなく、鷲尾院長の頭のなかは、クリニックを良くしていこうというアイデアで満ちている。

湧き出るアイデアが大量かつ良質なのは、仕事を思う気持ちが半端ではないことの表れであろう。

こうすればもっと良くなる、もっと喜ばれる、来院者の益になることを考えることが楽しくて仕方ないといった様子だ。
バイタリティあふれるその姿は、そこらで見かける単なる町医者の域をはるかに超えるものである。

そしていつものようにあっと言う間に4時間が過ぎた。

4時間、ぶっとおしである。
私は飲み続け、ためになる話を4時間聞いて、ホルモン食べて〆に冷麺まで食べた。


北口から歩いて帰る。

嵐の到来を予感させるかのように時折、強めの風が吹きつける。
酔いの火照りに心地いい。

瓦林のバス通りを歩き、わしお耳鼻咽喉科の前を通り過ぎる。
この11月11日で開院3周年を迎えることになる。

ここで身を尽くす名医がいる。
近隣周辺はどれだけ心強いことだろう。

季節は冬へと差し掛かり春に向かう。
わしお耳鼻咽喉科は、更に更に繁忙を極めることになるだろう。