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KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

二日酔いの日、絶好の二日酔い対策に気付いた。


久宝寺駅で我に返る。
難波行きだったはずの電車がいつのまにか正反対の奈良行きとなっている。
今年二回目だ。

前回は天王寺駅で気づいた。
GWのことであった。

今回は久宝寺まで来たのだからかなりの昏睡であったのだろう。

難波で折り返し天王寺までは3駅。
久宝寺となると両手で足りない。

時間が経過した感覚がない。
終点難波駅に到着し、奈良行き電車として折り返すまでに相当な時間が流れているはずである。
私はずっと意識を失ったままであったのだ。


奈良行きの電車だと気づいて、急いで飛び降りる。
足元おぼつかない。
酔いが回っている。

不快な酩酊をこらえつつ反対側ホームへと向かう。
とても自宅まではもたない。
まずは何とか事務所までは辿り着かねばならない。

タクシー、と一瞬思い浮かべるが、不快さが増してきたので即座打ち消した。

電車の扉にもたれて念じるようにじっと耐える。

不快さの波がピークに達する。
万一にも見知らぬ人に迷惑かけてはならない。
目的地から一駅手前であったが降車し、そこから歩く。

書類が重く腕がちぎれそうな感覚が、酔いの不快さを少しは押し返してくれたが、慣れたこの区間の徒歩がこれほど苦痛であったことはない。

そのまま事務所で倒れこむ。
前回は近くのホテルにチェックインできるだけましだった。

朝3時に目覚めるまで、昏睡し続けることとなった。


二日酔いほどつらいものはない。
明け方ロキソニン服んで頭痛は何とかしのげたものの、カラダに力が入らない。
仕事は諦めるしかない。

昨夕の記憶が蘇ってくる。
たまたま近くを通りかかったので、義父が行きつけの飲み屋を覗いてみたのだった。
果たせるかな義父がいた。
やあやあやあ、と飲みが始まり、かけつけビール3本、注がれるままに飲み干した。

思った以上に大盛況、周囲の客らも巻き込んで陽気な宴会となった。

そして、私の飲みのピッチは衰えることなく、ビールからウイスキー、焼酎へとアルコール勢力が増すなか、駆けつけ3本のままの速度を保ち続けたのであった。

あとで足に来るダメな飲み方の典型例である。

回復に半日を要することとなった。


先ほど事務所近くの銭湯でひと風呂浴びた。
湯船につかって、ああ、と思わず声が漏れる。

こんな気持ちのいいお風呂は久方ぶりだ。
なんと素晴らしいのだ、お風呂に乾杯。

風呂ですっかり快気した。
秋晴天の風と石鹸の香は何とよく馴染むことだろう。
生きた心地を満喫しての風呂あがり、少し遠回りして揚々と歩く。

ここ数年、二日酔いとは無縁であったのに、今年はすでに二回もへばってしまった。
相手はきまって義父である。

次回からは何か対策を講じねばならない。

ちょうど通り道となる天王寺に、田中内科クリニックがあることに思い当たる。
ニンニク注射は飲みの事前ケアとしても効果的だと聞いたことがあった。

灯台下暗し。
格好の対策を私は見逃していた。
そうそう、ニンニク注射があったのだ。
これでつらい二日酔いともおさらばできる。