KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

ツバメ到来の春


春分の日を過ぎ日の出は朝6時よりも早くなり、東の地平が層状の光を帯び始める頃合い、事務所までクルマを走らせ、翻って夜は、西の空低く月に寄り添って輝く宵の明星を視界に収めつつ帰宅する。

神戸では平年より5日早くツバメが飛来したという。

当事務所にも若きツバメ君が入所し、このツバメ君がなかなか威勢が良いので、思った以上に助けられている。

タッグ組むレスラーがいればリング外で一息つけるだけでなく、共に戦うという心丈夫も副産物として得られるのであった。

書類を運ぶ走り屋も健在であり、現状を拡大していけば、隠居の道も開けるというものであろう。

もちろんそんな気はさらさらなく、まさに天職、生涯書類屋、この仕事が存在する限り手放すつもりはないけれど、ちょいと腰掛けて休むこともできる、そのような可能性が生まれただけでこれほど心が和むとは想像していなかった。


先日の日曜日。
いつもどおり月曜の助走として仕事し始めたのであったがふと手が止まった。
ツバメ君の仕事を奪ってはならぬとの自制心が働いたのだった。

春うららかな日曜日、事務所でひとり暇を持て余して過ごす。

本をパラパラ。
見逃していたDVDを再生し、チラリ目をやる。
そして、また、本をパラパラ。

何もすることがない。

春の微風舞い込む事務所の片隅、ちょうど心地良い加減の明度の太陽に照らされながら、気付けば片手にビール。
芯からほぐれる。

このような春の時間、人生のテーマ曲が静か身中に流れそれにゆったり耳を澄ませば、いろいろたいへんではあるけれど、心は生きることの喜びに満たさる。

気まぐれにAMラジオを流してみる。
タイガース対バッファーローズ。
大阪ドームオープン戦が行われている。

野球中継が、平和な春の一日に色を添える。
これでこの春の日は百点満点となった。


行楽帰りの家族連れで混み合う電車に揺られ夕刻過ぎに帰宅する。

家では家内が夕飯の支度をし、子らが家事を手伝う。
長男が二男に先日見た「アルゴ」や「フル・モンティ」など映画の話をし、二男は二男で「オースティン・パワーズ」について語る。

来週には日中の気温が24℃に達する日もあるという。
いつの間にか冬は遠く過ぎ去って、春は束の間、まもなくまた不滅の夏がやってくる。

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