KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

宿題が早めに片付いたようなもの

京都へ向かう。
朝、ゆっくり目の時間。
師走とは思えぬポカポカ陽気。
軽装手ぶらでぶらりと電車に乗った。

さすが日本を代表する観光地。
JR京都駅はいつだって人口過多だ。

すぐさま地下鉄に潜って人混みを抜ける。
まっすぐ北にあがって丸太町で降り、京都御所を右手に見ながらさらに北へと歩を進める。

烏丸通りを過ぎる道すがら、菅原院天満宮で家内と並んで手を合わせる。
生誕の地であるとして菅原道真公が祀られる。

今出川通りを左に折れてしばらく進んでまた左折。
黒門通りは細く長く真っ直ぐ伸びる路地である。

京都であれば道に迷ったかのような心細さもまた趣き深い。
小さな店構えの「美齢(メイリン)」は路地の真っ只中にあった。

引き戸を開けて二階のお座敷へと狭い階段を上がる。
路地の旧家を店にしたまさに町家の中華屋だ。

手狭な感じがまた情趣をそそる。

ビールで乾杯しまずは前菜五種盛を鑑賞しながら少しずつつまむ。
メニューを見ながら家内が一品一品を吟味し選んでいく。
海鮮料理、肉料理に続いて最後に現れたのが石焼き麻婆豆腐。
じゅうじゅうと鳴って食欲をそそる。

夜に来ればさらに楽しい食事となりそうだ。
アジトに佇むかのようにして紹興酒飲み美味な中華を振る舞われる、そう想像するだけで心くつろぎ日々のストレスが雲散霧消する。

鶴や亀といった屋号の店で買物などしながら東へ向いて散歩する。
京大前を通り過ぎ、吉田山に登って降りて吉田神社でお参りし御朱印もらい、続いては銀閣寺。
洗練された質素な装いに共感を覚えつつ風雅な空気で胸を満たす。

そこから哲学の道を伝って永観堂、南禅寺へと歩けばもはや足は棒のよう。
疎水下の赤レンガのアーチをくぐって蹴上駅から帰途につく。

車中で家内と話す。
我ら夫婦は夏休みの宿題を早めに仕上げてしまったようなもの。
子育ての最も大変な時期を全力投球しさっさと終わらせた。
なんやかやとこれからもあるにせよ当分の間は人心地つく時間を過ごせる。
来週は播州赤穂にでも向かおう。

JR尼崎で途中下車し阪神百貨店の食品売り場で食材を求め白ワインを買う。
家では子らが腹をすかせて待っていた。
総出で家内を手伝い夕飯の支度はたちのまちのうちに整った。

四人で分けて食べ、そして食後は床暖のリビングでくつろいで皆でミッションインポッシブルの新作に見入る。
兄弟揃って宿題はとっくに終えてある。

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