KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

汲めども尽きせぬ料理の世界

週末無人の事務所。
我が家男子の隠れ家とも言える。

そこで二男と日曜を過ごした。

朝定食を向かい合って食べ、午前中は男子各々作業をし、昼、連れ立ってTSUTAYAでDVDを調達した。
新作クリードを長男が絶賛していてそれを求めるがすべて貸出中であった。

めぼしい新作は二男が鑑賞済みのものばかりであり、選定は容易ではなかった。
近所に映画館があってジャンルにこだわりなくあれもこれもと新しいものを片っ端から観るものだから、故きを温ねるより他ない。

わたしが大昔に見たような作品のうちから印象深かったものを二男用にと幾つか選ぶ。
ショーシャンクの空に、トゥルーマン・ショー、バグダッド・カフェ、ガタカ、ビッグフィッシュといったあたりを見繕ってレジに向かう。

と、そのときであった。
クリードの棚に向かう店員の姿が視界をかすめた。
返却されたばかりのクリードが棚に戻されようとしているに違いない。

二男とともにその店員の方へまっすぐ向かい前に回りこむ。
店員が手にするDVDを、それと指差し、こっちに渡すようジェスチャーで伝える。

確かにそれはクリードであった。
待てば海路の日和あり。
懐かしのDVDを探訪している間に、クリードが我らのもとに返ってきてくれたのだった。

TSUTAYAを後にし、大漁旗はためかせる漁船のように揚々と最近オープンしたばかりのラーメン屋に入る。
看板に、横浜系だとでかでかと書いてある。
横浜系と言えば、旭区役所前の「そらの星」がやたらと美味かったという記憶がある。

ここも美味いかもしれない。
期待が高まって待ちきれないような思いで麺と格闘するが、そこそこであった。

それでも父子ともに替え玉を頼む。
スープにおろしニンニクをこれでもかと投入し、二男についてはライスまで平らげた。

二男が言った。
今朝、とてもいい夢をみた。
学校の中に丸亀製麺ができたんだ。

それは素晴らしい。
丸亀製麺があれば学校は何倍も楽しい場所になるだろう。

麺は大食漢父子のど真ん中のストライクなのであった。

帰宅すると、豪勢な夕飯が準備されつつあった。
家族バラバラで過ごした日曜日、家内は夕飯に一球入魂といった様子であった。

腹ごなしにと走りに出て湯もあがって、食卓で家族勢揃いとなった。

蒸しどり、エビチリ、名店たこやの刺身、たけのこの天ぷら、焼肉、スペアリブ、スープ、エトセトラエトセトラ。
家族の歴史始まって以来旅先などで少しずつ集めてきた各地の陶器に料理が盛られ、昔話にも花が咲く。

朝食に手を抜かず、弁当は総力結集の作品レベルであり、夕飯もこれまた見事なまでに凝っている。
大食漢父子は食の煩悩をフルスロットルで全開するが、踏破できないほどに料理の世界が数歩先んじて拡大していく。

クリードを一緒に見よう、そう子らと約束していたが、いつのまにかお腹いっぱい、ジョギング後のお酒は殊の外よくまわり、わたしは一足先にバタンキュー、夢の世界へと居を移すこととなった。

子らによればクリードは普遍の人間ドラマ、ロッキーの系譜をひく感涙ものの名作であるようだ。
ガーデンズで公開された際、遅い時間に一日一回だけの上映といった扱いであったため二男はスクリーンで観る機会を得られなかった。
キューズモールへ遠出してでもスクリーンで観るよう助言すべきであった。
名画はスクリーンで観た方が絶対にいい。
次作の際には必ずそうしよう。

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