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KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

よき音楽が無二の伴侶となる

雨のぱらつく道を事務所に戻る。
降ったり止んだりややこしい。

今年の梅雨は粘り強い。
太平洋高気圧が十分な勢力で張り出しているはずなのに平気な顔して梅雨前線は日本上空に居座り続けている。

小雨程度で傘を差すなど煩わしく細かな水滴がかかるに任せる。
どのみち後は帰るだけのこと。

遅い時間となっていたので事務所近くで夕飯を済ませる。
クルマなのでビールはおあずけ。
朝は松屋、昼はなか卯、夜は王将。
男子孤食のハットトリック。

日頃いいものにありつきすぎている。
確率的に言えばこのような日もあって身に余るような食の厚遇が均される。

帰途サウナに寄って肌の目詰りを一掃する。
べとつきとは無縁となってさらり爽やか、まるでおろし立てのシャツになったみたいにパリッと心気がよみがえる。

クルマを発進させると急に雨脚が強まった。
西遊記のサントラを流す。

出だしの曲はTHE BIRTH OF THE ODYSSEY〜MONKEY MAGIC
徐々にサウンドが強まり猿誕生の雄叫びで頂点に達する。
これには雨も吹き飛んで、喝が入る。

引き続き名曲GANDHARA

そして五曲目にわたしがもっとも愛する曲がくる。
THANK YOU, BABY
ここでステレオをリピート設定にする。

雨滴に滲む景色のなか切ないような郷愁にひたって優しく柔らかな歌声に耳を傾ける。

夜の43号線。
無数の光過ぎゆく車列のなか一人過ごす。
たまには孤独な時間も悪くない。
永遠に道半ば、あてどなく彷徨うヒト一匹の小ささについて清々しいほどに潔く理解できる。

それにしてもなんて素晴らしい曲なのだろう。
すべてがそこに凝縮されている。
小さな存在にとってよき音楽が無二の伴侶となる。
よき音楽を携えれば孤独も結構味わい深い。

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