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KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

狭間研至氏の機転にファンタジスタを見た

遅めの時間となったので帰途、回転寿司で夕飯を済ませる。
事務所に戻って早速、アマゾンでケプナー・トリゴーの「新・管理者の判断力」を注文した。
長く読まれ続ける名著である。
わたしが買ったせいで在庫は残り3点となった。

この夜、話の流れのなか、学生時代に知ったKT法を思い出すこととなった。
当時わたしは、与えられた範囲のなかでする受験勉強しか知らぬ若造であった。
そんな若気の至りの未熟者にとってKT法はとても新鮮に映る思考法・問題解決技法であった。
そんな風に頭って使うのだねと知って目から鱗の衝撃を受けたことをいまも覚えている。

KT法については、栗本慎一郎氏の「縄文式頭脳革命」においてされる説明が最も端的であって分かりやすく実用的だろう。

栗本氏はこう切り出す。
世には優秀な人がいて、その一方、凡庸な人がいる。
優れた人たちは問題を解決することができ、凡人はぶつぶつと言い続けるだけ。
何が違うのだろうか。

両者を隔てる思考法や発想法について、ケプナーとトリゴーは誰からも優秀とみなされる二千人の管理職を対象にし調査した。

結果、問題への取り組みにおいて優秀な人には4つの特徴があることが分かった。

優秀な人は、いきなり問題そのものにはぶつからない。
栗本慎一郎氏はその4つをこうまとめる。

(1)まず、なにが問題となっているのかを見ようとする。つまり、問題がそこにあるのは誰にもよく分かっているが、それがなにかをつきとめるようにする。

(2)なぜそこに問題があるのか、を考えようとする。

(3)どのようにしたら、解決できるか、その方向性を考える。あるいは、すくなくとも軽減を考える。

(4)もし、その問題が解決されるとしたらどういうことになるのか、を考える。もちろん、解決方法も考える。

シンプルな言葉で4つの特徴を説明し、栗本氏は本書のなかこう続ける。

優秀な人は、問題という戦場のなかでいきなり白兵戦を始める人ではない。
いきなり、切った張ったを始めてしまえば、事態はさらに悪くなる。

不要となった本は処分してきたが、本書はわたしの書棚のなか大事に置いてある。
古くなって変色はしているが、そこで学んだ内容はいまもって褪せることがない。

そのような話を思い出しつつ、昨日の場に座っていたが、そう言えば狭間研至氏の著作である「薬局マネジメント3.0」は、まさにKT法的思考のお手本とも言えるロジックに貫かれている。
常人であれば脳がオーバーフローしてしまうような難問難題に真っ向から論理的に対峙し論を展開していくので、知的興奮をも誘う読み物ともなり得ている。

そして昨日、狭間研至氏の機転の場面を目の当たりにしたのであったが、彼には上記4つに加え、問題に着眼させ、問題解決後のビジョンをイメージさせる豊かな表現力が備わっている。

つまり、周囲を動機づけ巻き込んでいくというリーダーシップにおいて突出している。
まさにファンタジスタというしかないであろう。

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