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KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

息子と連れ立って帰途につく

学校帰り、息子が事務所に顔を出した。
あと片付けを済ませ、連れ立って帰途につく。

道すがら家人から言付かった買物を済ませ電車に乗った。

空席があって並んで座る。
息子と一緒に帰る、父となったなら誰だって一度は夢見る一コマだろう。

先日は同じ学年の部活メンバー全員が我が家に遊びに来たという。
誰一人欠けることなく集まったその結束が頼もしい。

リビングで食卓を台に卓球し、前の公園でサッカーして走り回り、二男お気に入りの中華飯店に皆を引き連れラーメンをすすり、日が暮れるまで野球して遊んで友情をよりいっそう深めた。

彼ら二度目の訪問で我が家に対する好感度は更に増したはずである。
長男の凛乎とした友人ら同様、我が家を好男子結集のアジトに使ってもらえればこんな嬉しいことはない。

大阪駅で乗り換える。
映画の戦場シーンさながら、男子二人、踵を接するようにして飛び交う肉弾をかいくぐる。

発車間際の電車に飛び乗った。
最初座るが、いよいよ発車という寸前になって混み合ってきたので、二人して立ち上がった。
ご年配の方々の姿も見える。

部活帰りで二男もクタクタであろうが、何のこれしき、である。

まもなく駅につく。
家路を急ぐ人波に押し出されるようにして、改札を出た。

すっかり日の暮れた街を並んで歩く。

住宅街にさしかかって、にわか金木犀が香りはじめた。
秋の夕暮れ、この一コマが男二人の記憶奥深くに封印された。

秋が訪れる度、金木犀が記憶の鍵を開け、うっとりするような匂いに包まれたこの瞬間が何度でも蘇ることだろう。

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