KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

日曜を味わい尽くす

先週に引き続き二男と過ごす日曜日となった。
彼にとって日曜は特別の日、安息日。
日曜だけはのんびりできる。

早朝から起き出し二人して事務所に向かった。
静かな時間に身を浸すのにうってつけ。
本を読んだり映画を見たり食事をしたり好きに過ごせて楽しめる。

しかし、そんな甘美な日曜もいつしか終わる。
気づけばあっという間に夕暮れどき。
現実からの逃避行もこれにてジ・エンド。

43号線を伝って、月曜へと続く日暮れの道をひた走る。
FMからは池田なみ子さんの声が聴こえる。

ふと思いつく。
風呂へ寄ってから帰ろう。
そう提案すると彼の表情に陽が差した。

最後の最後まで貪欲に。
貴重な休みを余さず味わい尽くそう。
父子でお風呂。
締め括りの相手に不足はない。

甲子園球場を過ぎるとまもなく浜田温泉。
さすがに日曜、駐車場は満杯だった。

少し離れたところにクルマを停め、初冬の風吹く暗い街路を二人して歩く。
カラダがほどよく冷えたところで風呂に入れば、その極楽度はいや増しとなる。

小さな湯船の天然温泉に肩を並べて安堵の息をつく。
うーとかあーとか原始のレベルで会話を交わし、心身ほぐれて夢見心地。

わたしのなか、永遠スパンの記憶にしっかり刻まれる瞬間となった。

のぼせるほどに湯浴みして、すっかり茹で上がってから風呂を出た。
夜風に吹かれてアイス食べ、至福の度合いはピークに達した。

七時には戻ると返信しクルマを走らせる。

夕飯の一品目はサラダ。
豚しゃぶ入りのこのサラダがやたらに美味しい。
麻婆豆腐が続いて、締めはおみやげでどっさりもらったという丸正の餃子。

丸正と言えば大阪随一の餃子の名店。
かつて家族で訪れたことがあった。

生駒で墓参りを終えた帰途、バッティングセンターで鋭い打球を家族で連発し、どういうわけか餃子を食べようとなって住道まで足を伸ばしたのだった。

日記を見れば一目瞭然、2013年10月のこと。
3年以上も前のことになる。

いまも食欲旺盛な彼らだが、当時は前を過ぎるもの何でも口に入れて呑み込んでしまうというくらいの食べ盛り。
持ち込んだ白飯とともに、都合24人前の餃子を平らげた。

この夜も相変わらず。
餃子を前に、二男の箸のピッチが加速し始めた。

ちょうどそのとき、門の開く音。
練習を終えた長男のお出ましだ。

3年前と今が地続きでつながる。
息子二人による餃子の競演がいま再び始まろうとしていた。

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Georg Oddner, Buenos Aires, 1954