KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

まもなくフェアウェル

朝、カーテンを開けるとそこは雪国だった。
ニュースによれば零下7℃。
異なる次元の寒さと言えた。

 

前夜の疲れもあって午前中遅くまでホテルで過ごしタクシーでサムチョンドンに向かう。
古き良き景観の街路を歩き昼食は名物すいとん。

冷えるカラダに沁み入って溜息こぼれるほどに美味しい。
勧められて頼んだイイダコの炒めものも格別。
強く思い出に残る美味体験となった。

 

タクシーが安くついつい頼りがちになるが旅に列車は欠かせない。
地下鉄に乗ってはじめてソウルの相貌に触れることができる。

引き続いては地下鉄を使って移動しミョンドンを歩きそして富裕層が集うと言われるカロスキルからアックジョンドンにかけての道を散策した。

 

ヒョンデ百貨店では豊かな韓国の奥様方を目の当たりにすることになった。
頭のてっぺんんから足の先まで栄華極めたかのような裕福さであって、それはある種韓国の一面を強く物語っているように思えた。

見栄え主義的な価値観が身も蓋もなく大手振って歩き韓国はかなり念入りあからさまに格差社会であるようだった。
その点日本ははるかに奥ゆかしい。

 

電車に乗って江南地区に別れを告げる。
漢江を照らす夕陽が美しく車窓越し子らと見とれた。

 

夜はミョンドンでダッカルビ。
子らは辛さに手を焼くがあまりに美味しいものだから大食漢が勝って食べる勢いを止められない。
辛さと美味さが団欒に一役も二役も買ってくれた。

 

そして一日の締め括りはチムジルバン。

サウナがあってジャグジーがあってジムがあって卓球もでき、地元民らに混ざって寝そべりテレビも見られる。
ホテルで過ごすより断然楽しい。

 

そして最高潮を迎えたときがフェアウェル。
それが旅の定め。
旅は必ずその幕を閉じることになる。

あと一日を残すのみ。
寂しいといった思いも生じるがそれもまた旅の醍醐味。

 

あと僅か、素晴らしい非日常の時間を子らと味わい尽くし、新年を迎えることになる。

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Two boys at a payphone in the USSR, 1961. Photograph by Oleg Neelov.