KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

数々の交流が暮らしを彩る

この日、業務の最終地点が六甲道。
せっかくなので灘温泉に入ってから帰ることにした。

夜八時。
たまたまなのか円形湯船にはその筋の一団がずらりと並んでいた。
背中の紋様をかき分け一隅に身を置く。

湯につかり大の男で輪を作っているようなものであるから、全方位から視線発せられ交錯し、常に誰かと目が合うという状態となる。

鋭い目つきに気づく度、一人つぶやく。
わたしはかたぎ。
こうは見えても読書と映画が趣味のインドア派。

少々気詰まりではあったが、陽気に恵まれ汗ばむ一日であったので風呂が気持ちよくて仕方ない。
半ば目を閉じ呼吸を緩め、輪がはけてもなお人肌の湯を堪能し続けた。

夜、空気は山から海へと流れる。
涼感たっぷりの緑の香が車内に吹き込むのに任せ2号線を東へと向かう。

家に帰ると客人があった。
二男の幼馴染の家族。
十年来のお付き合いだ。

テーブルにずらり手料理が並べられ、リビングは和気藹々としたムードに包まれていた。
聞けばご主人が来月から花の都に赴任となって、家族も同行されるのだという。
世界の誰もが憧れる地であり、羨ましい。

ついこの間まで園児であった二男と幼馴染が、いっぱし男子の風体となって楽しげ談笑している。
互い別々の男子校に通うが物心ついた頃からの仲、その親密な結びつきが二人の様子から見て取れて、なんだか少しジンとくる。

とてもいい交友関係に恵まれほんとうに有り難いことである。
これについては家内の人柄が一役も二役も買っていると言えるだろう。

ちゃらちゃしたような華美軽薄は一人もおらず、見回せばあの人もこの人も思慮深い知性の方々、アトラクティブでチャーミングな面々ばかりである。

家内有する長女気質とも言える真面目さと人によくしようという根っからの明るいサービス精神があいまって、よい交流が引き寄せられてくるのだろう。

好感持てる方々と家族のように付き合えて、暮らしの色彩が増す。
様々な交流は間違いなく我が家に好作用をもたらしている。
人好きのする気さくな家内あってこそのことである。

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Francesc Català-RocaGuardiola 1960.