KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

思春期のアクが取れた後にこそ深まる

久方ぶり、長男と二人で過ごす時間を持てた。
クルマを走らせながら、ぽつりぽつり男同士横並びになって言葉を交わす。

明け始めた空に照らされ2号線の車線がどこまでも明瞭に見渡せる。
さすがに日曜早朝。
視界の及ぶはるか先まで車影はなく、ここに在るのはわたしたち二人だけといった風に世界は静まり返っている。

時折、長男が友人らのことを話題に取り上げる。
言葉少なではあっても友人らについて嬉しそうに誇らしそうに語る様子が、骨っぽい男みたいでなかなかいい。

無骨荒削りな発展途上にしては上出来。
身近な仲間の美点が見えてこそ今後大いなる成長が期待できるというものである。

同い歳にしてリスペクトに値しお手本となるような仲間と出会えたことは実に恵まれたことである。
この先もずっとそうであるはずだから、友人らみなが一人残らず生涯の宝と言っていいだろう。

不思議なもので、思春期のアクが取れて後の関係は、中学高校での間柄とはひと味もふた味も違って滋味に富む。

いまはその下味をこしらえている途上とでもいった方がいいだろう。

早いもので、思春期同士の貴重な付き合いも残りわずか、二年を切った。
一日一日が、味わい深い関係を作るための一匙一匙となっていく。
どんな味が出来上がるのか、それは将来のお楽しみである。

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Tomislav Peternek, The fog and chimney sweeps, Kragujevac, 1954.