KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

千日前線は類友の標本市だった

地下鉄千日前線。
体操服姿のちびっ子が肩を並べて車両のなかを行ったり来たりしている。
同じ背丈で丸坊主。

とても可愛くらしくてわたしは目で追って、類は友を呼ぶという言葉について考えることになった。

電車のなかではすることもない。
あたり見回し事例を探す。

意識し目を凝らせば、千日前線は類は友を呼ぶの標本市であった。

柔和な顔したご老人の横には柔和な顔の奥方の姿があり、かぶいた服着て険のある形相の若者は同じ風体の者と何やら謀議を重ねている。

鋭くケバい爪を伸ばしたドハデなヤンママはこれまた似たようなヤンママと連れ立って物騒な感じで何かをあてこすり、上品で賢そうなご婦人の横にはこれまた品性たたえたようなご婦人が座ってほのぼのとした談笑に花が咲いている。

見事なまでに「類友」で一貫していて、たとえばヤンママと貴婦人の取り合わせといった、水と油がクロスで交差する異種混合は人間万華鏡とも言える千日前線でもお目にかかることはできなかった。

自分のまわりにどんな人間がいるのか。
それが自分を知る手がかりになる。

かわいいマルコメキッズによってそう気付かされることになった。

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Bert Hardy, Tyneside Boys 1950.