KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

大満足の日帰りナニワ観光

日曜午後、千日前線で家内と合流し向かうは難波。
部活を終えた二男がそこで待つ。

改札を抜けると雑踏のなか制服姿で立つ二男の姿をすぐに捉えることができた。

三者足並み揃えて目的地へと急ぐ。
開演の時間が刻一刻と迫っている。
遅れるわけにはいかない。

ソース色にうねって渦巻く人の海をかきわけ前進し、なんとか時間ギリギリ間に合った。

この日もよしもと漫才劇場は立ち見客あるほど人が押し寄せ熱気に包まれていた。
予約してあった席は最前列に近い。
ライブの魅力を間近で存分に浴びることのできる場所と言えた。

お目当ては、ゆりやんレトリィバァ。
初っ端から二番目、いきなりの登場にびっくり驚いた。
いまや大御所、もっと遅くの出番であると思っていた。

面食らいつつも拍手喝采し、わたしたちは食らいつくようにしてそのネタに見入った。

腕ある芸人は押し引きが自在だ。
観客を押して盛り上げ、引いて黙り込ませる。
ゆりあんレトリィバァが引いて引いて思いのまま、観客は固唾のんで押し黙ったままネタの行方を注視する。

その沈黙が最高潮となったとき、あろうことか観客席の子が泣いた。
子は泣くもの、そうであってもこの場においてはすべてを台無しにするようなノイズであった。

ここというときに水を差され、ゆりあんレトリィバァにとっては気の毒なことであったが、さすがプロ。
一切動じることなく、ゆりあんレトリィバァは見事ネタをやり抜いてみせた。

わたしは感動のようなものを覚えた。

その他、見どころ満載。
モンスターエンジンには手を叩いて大笑いさせられ、ミキは下品であったが漫才のレベルは超一級であった。
特筆は、ウーマンラッシュアワー村本の悪魔がかった喋り芸。
不気味強烈、心に残って忘れられない。

やはりライブはテレビで見るよりはるかに情報量多く、見応えが全く異なる。

隣に座る二男も大喜びであった。
なんであれライブで為される表現に触れるのは良いことだと言えるだろう。

笑い疲れて往来に出てさあ食事にしようと思うが、忙しいとのことで息子は家路につき、わたしたち夫婦は難波の雑踏に取り残された。
寿司屋を予約してあったが、子が帰ってしまうとその気は失せた。

せっかくの難波である。
それらしいところを探訪し食事処を探すことにした。

不慣れであるからぐるぐると同じようなところを何度も行き来し、なんばシティに行き着いて、まもなくなんばパークスというところ、大盛況の店と出合うことになった。

佐海たちばな。
なかをのぞくと、いかにもミナミ。

待つこと20分。
待った甲斐あり、当たりであった。

笑って過ごしてお腹も膨れて、大満足のナニワ日帰り観光となった。

帰途家内とスーパーに寄って弁当の食材を調達しつつ、ふと思う。
家に帰れば子らが待つ。
互い最前列にてライブな暮らしを共有し合う仲。
いつもとは少し異なるアングルで家族であることの本質が垣間見えたような気がした。

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Gerald Waller, New Shoes, Austria,1946.