KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

カネちゃんのちょっと待ったでこの店になった

観光客らがする記念撮影の邪魔にならぬよう隅に立って皆を待つ。
まもなく午後7時。
場所は法善寺水掛不動。

まず最初、カネちゃんが現れた。
続いてアキオ。

時間まで立ち話をしているとメールが来た。
セノーとシバテンは既に店で一杯やっているという。

今夜飲み会は鮨うちやま。
ここから目と鼻の先。
ビルの四階にある。

座敷に案内され先発隊の二人に合流して乾杯となった。

連日のお酒となるのでわたしはゆっくりペースで口にする。
お代わりとの声が次々あがるなか、ちびちび進むが飲み干せない。

なんとか周回遅れで付いていくも、二杯目の一口が限界であった。
辛いと感じ、小声で憚りながら店員さんに炭酸水を注文した。

まもなくタコちゃんがやってきてキジも来た。
わたしは毒を溶かすみたいに炭酸水をがぶ飲みし次第にペースを取り戻していった。

気心知れた大阪星光33期の面々である。
いまは各自異なるフェーズを歩いているが、もとはと言えば同じ学び舎で過ごした仲。
集まれば当時と同じ空気がそこに現出することになる。

キジがする写メの話が面白く皆でカラダ乗り出し夢中になって、ハネ君に頼まれ知り合いの薬局まで一緒に頭を下げに行ったというシバテンの侠気に持つべきものは友と33期魂を見る思いがし、タコちゃんはシブについて語ってまるでそこにシブがいるみたいに長時間に渡ってシブ伝説が場の中心を占め、かつてのイケメン筆頭のアキオはいつしか多少はイクメンとなり、セノーがする会社の話に聞き耳を立て、カネちゃんは相変わらずの子煩悩。

南部や黒姫で話しているのと全く変わらない次元の話をノーガードでぶつけ合って手を叩いて盛り上がるのだった。

皆が元気そうで何より。
いろんなことを懐かしみつつくつろいで近況聞いで過ごす時間はどうあっても楽しいものだ。

おまけに出される料理はどれも絶品で、炭酸水も際立ってうまいと感じた。

それでわたしは決めたのだった。
どうやら潮時、寄る年波。
これを機会に当分のあいだ、お酒については幕引きということにしてしまってもいいだろう。

そもそもこのところはさして望んで欲するようなものではなくなっていた。
飲む機会があれば拒まない。
そんな風に肩の力を抜いた感じで構えていたが、飲むとしんどく翌日に残り、一方、飲まなければ夜は快適で朝も爽快。
秤にかければ結論は明らかであったが、飲まないことの無粋にひっかかって、なかなか決断がくだせなかった。

が、この日実際炭酸水を飲んでいても場違いな感じはなく、飲み会の和気あいあいとした雰囲気が損なわれことも一切なかった。
加えて炭酸水飲んでいるから頭は明瞭で気だるさも生じないので、いいことずくめ。

考えてみれば酒席をともにするのは、友人や先輩後輩、あるいは家内や家族。
遠慮はばかることなく好きなものを飲んですごして咎められることなど一切ない。

これでいいのだ。
わたしは晴れやかな気持ちになっていた。

来週の飲み会もこの調子で過ごし楽しみ、来月はいよいよ夏会。
炭酸水をがぶ飲みし大いに気焔あげるつもりである。

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Dmitry Vozdvizhensky and Nina Sviridova, Dreamers, Volgograd USSR 1960.