KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

そんな男が一人いるだけで

仕事の世界は奥が深く、この歳になっても未知の案件の絶えることがない。
直面する度に身構えて及び腰になりつつも何とか終いには組み伏せる。

が、自力でどうにかなったというよりは、どういうわけか切り抜けたというのが実感で、ようやく至った安穏に憩いつつ毎度毎度不思議に思う。

目には見えない助け舟があってはじめて生き長らえているようなものである。

助け舟の最終便まではおそらく現役。
この先当分、楽ではないが楽しいという時間が続くのだろう。

そのように殊更ハードであった月曜日をしのぎ切り、やれやれとほっと一息ついた凪のような時間帯、他にすることもないので映画をセットした。

タイトルは「ブルックリン」。

ちょっとの間だけ観るつもりが引き込まれ、結局最後まで物語の行方を見守ることになった。

なんと言えばいいのだろう。
ようやく手にした幸せの手応え、肌触り、その感触がとてもよく分かって見ているだけで幸せな気持ちにひたれる映画であった。

だから家内にも観るよう勧めたいし、男子として知っておくべき「あたたかみ」を学ぶ題材として息子らにも観てもらいたいと思った。

そして誰もがそんな風に幸せになればいいのだ。
そうシンプルに思えて、身近な者らへの愛情が湧いて出てくる。

索漠とした月曜業務を乗り越えたところにあったオアシス。
こんな風であるから映画を観るのはやめられない。

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Bruno Barbey, Palermo 1963.