KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

一緒に見続けてかれこれ十数年

朝、FMから「I touch myself 」が流れ、仕事の手を止めた。

90年代のヒット曲である。

 

「オースティン・パワーズ」は夫婦揃って気に入った映画だった。

映画の趣味が合うなど珍しく、わたしたちにとって当時を振り返る際に不可欠な記念碑とも言える作品である。

 

ともに入れ込んでいたものだからロンドンのアンダーグラウンドでシリーズ新作のポスターを目にしてからの動きは早かった。

映画館へ直行。

「オースティン・パワーズ:デラックス」はよき旅の思い出となった。

 

子が生まれて夫婦の関心はマイク・マイヤーズから我が子に移った。

 

日常が銀幕。

子らがわたしたちの暮らしを彩り、夫婦の視線の先には子があってその焦点は子に結ばれた。

 

プールのレッスンでは隣の一般レーンに陣取り、夫婦で前後に泳ぎつつ子らの練習風景をライブで眺め、ラグビーの試合ではグランド脇の最前列で横並びになって、奮闘する子らに熱視線を送った。

 

飽きることなど一切なく、その「観賞」が夫婦共通の趣味のようなものであった。

数々の場面が定点となってつながって、それがわたしたち夫婦の足跡のようにも思えてくる。

 

そして明日は文化祭。

文化祭を統括する学年として迎える大一番。

司会して歌って踊るというのだから、見逃せるはずなく、これはもう観るほかない。

 

明日の「観賞」に備え家内はその支度に余念がない。

わたしも明日は仕事を休んで現地に赴く。

 

目に焼き付けたものを確かめるように、その夜はどこか酒場で一献酌み交わすことになるだろう。

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via Paris Life In The 1920s.