KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

ある日の晩飯についてただ書いただけの日記

ジムを終え風呂も済ませて服を着替える。

この歳なのに肩が幾分でかくなってシャツが窮屈になってきた。

 

市内から戻る女房と待ち合わせて近所の料理屋へと向かう。

魚の美味しい家内お気に入りの店である。

 

カウンターに腰掛け乾杯。

 

きゅうりの漬物に箸をつけ注文した料理を待つ。

この前菜が結構いけてて家内は早速大将に作り方を聞いている。

 

造りの盛り合わせの次に松茸と鱧の天ぷら、そして焼き物へと続く。

ビールがすすむ。

 

夜深まってだんだんと客席が埋まり始めた。

隣席にやってきたのは母娘。

 

母はこの日故郷を発って大阪に出てきたばかり。

故郷はおそらく岡山もしかして香川か徳島。

そんな雰囲気に見える。

 

大阪で働く娘を訪ねて汽車を乗り継ぎやってきた。

漏れ聞こえる会話からそのように窺える。

 

娘はまだ二十歳を少し回った程度というところだろう。

母に美味しいものを食べさせたい、そんな娘の気持ちがこちらにまで伝わってきて微笑ましい。

 

刺身を真ん中において母娘でささやか乾杯する姿についつい目が行く。

わたしは家内の二万語を聞き流し、その光景にしんみりとしていた。

 

仕上げのトロ鉄火を食べ終え席を立つ。

息子への土産にするちらし寿司を受け取り店を後にした。

 

まるで昔のマンガ。

酔っ払いが折り詰めを手に提げるようにして寿司を運んで駅まで歩く。

隣は女房。

 

家では息子がわたしの帰りを首を長くして待っている。

もしかしたらちらし寿司を待っているだけなのかもしれないが待ち人あれば帰り甲斐もあるというものだ。

 

平和が一番。

やはり平和であるのが一番だ。

 

ありふれた平日の一夜、当たり前のことを強く思って家路についた。

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Claude P. Dettloff, “Wait For Me Daddy” 1940.