KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

匍匐前進するかのような家族

息子へのクリスマスプレゼントは椅子。

一日遅れなのでサンタではなく運送屋が届けてくれた。

 

家内が肉を焼き、さあ夕飯にしようという時刻。

たまたまわたしも早めに帰宅し家にいた。

 

強烈な印象をもって椅子は我が家に迎え入れられた。

飾り気なく寡黙だが頑丈堅牢で内実たっぷり。

大きく育った子らの体躯に丁度いい。

 

本腰入れるなら、椅子からはじめるべき話だろう。

青二才の洟垂れ坊主であってもこれでやっとのこと腰が据わる、多分。

 

家内が見立てたのでものに間違いはない。

わたしが仕事で座るのよりどっしり安定して見える。

ちなみに机の見立ても家内。

これも当然わたしが仕事で使うのより重厚長大。

 

子らがまだ幼かった頃、ほんとうに洟垂れ小僧だったのであるが、机を探して各所巡り歩いた。

たまたまとある家具屋で幼稚園のママ友と出くわした。

進んだ学校は府県を異にする男子校だがいまも両家同じ机を使い、いまもって仲がよく互い切磋琢磨しこの先もまた長い付き合いが続くだろう。

 

机と椅子。

何気なく見過ごす調度の品であるがそこに込められた思いは結構、深い。

 

いつかその重要性について分かるときがきて、今度は彼らが子のための机と椅子を選ぶことになるのだろう。

 

クリスマスといって浮かれることと無縁。

なにしろ椅子が主役のクリスマスである。

重心低いまるで匍匐前進するかのような家族と言っていいかもしれない。

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Henri Cartier-Bresson, Roma Italy 1959.