KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

ポモドーロテクニック

ポモドーロテクニック(「アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門」)という仕事遂行法がある。

25分を一単位として、タスクに取り組む。
25分やった後は2〜3分休憩し、再び次の25分の作業に入る。
これを繰り返す。
iphoneなどを利用して手元で25分を計測しつつ行うと、切迫感が生じて作業に没入しやすい。

意外であったのだが、やってみて、すこぶる効果的な方法であると実感している。

絶大な効果を生む一番のミソは、焦点が「仕事内容そのもの」から「25分という時間」に移ることにある。
時間計測による緊張感から集中力が増し、作業効率がアップするという効果が副次付随的に生まれる。

日々の仕事にとりかかる上で最も悩ましいのが、作業に対する忌避感である。
仕事を構成する数々の作業の中には、思い浮かべるだけで腰が引けてしまうような難所が含まれており、そのイメージが意気地を挫く。
ええいと気合いで挑み掛かるだけでは、作業のとば口でブレーキかかったまま、もたもた逡巡し、やがて息絶え、退散するという負けパターンとなりがちだ。
ともすれば、醸し出される労苦の予感にハナから腰砕け、対戦することすら避け先延ばしという結果になりかねない。

ところが、ポモドーロだとずいぶん違う結果になるのであった。
25分とりかかろうという姿勢で臨むと、上記したような忌避感が、全く浮上してこない。
ある種の「麻酔」と言える。忌避感を消し去る麻酔である。
何しろ、たった25分なのである、25分取り組めば、「難所から安らぎの地にその都度帰って来られる」のである。
とりあえず、25分頑張って、その頑張ったおれは、偉いじゃないか、そんな心持ちで踏み込んでいく。
永遠泥沼の闘争を余儀なくされるような悲壮感、不安感を持つことがない。

そして、実際に25分作業にかかれば、いつの間にか積極果敢に仕事に没入していくモードに変わっていく。
難所の化けの皮もはがれるのである。全然大したことない、と25分で勝ちパターンを見出すことができる。
あとは、ごりごり25分没入を繰り返すだけである。

ポモドーロテクニックは、仕事に取り掛かる上で、最も重苦しい「立ち上がり」「出入りバナ」「飛込む瞬間」を滑らかスムーズにしてくれるシステムなのである。
焦点を変えることで、嫌いな人参を気付かずに食べちゃう、しかもおいしく食べてしまうようなシステムであると言える。

些細にみえて、とても有益なテクニックである。
突如襲ってくる便意をかわす際、「いとまきまきいとまきまきひいてひいてトントントン・・・」 とできるだけ早口で唱え続けると便意が収まるというテクニック以上に、実用的かつ強力、効果的である。