KORANIKATARUTOKIDOKI

子らに語る時々日記

猛暑続く夏の一場面


土曜日は午前で仕事終え、数少ない休日を迎えた二男とガーデンズで合流する。
長男はもちろん学校であり、家族4人の足並み揃う事がめっきり少なくなった。
日曜であっても、ラグビーやら塾やら全員が別行動となる。

ガーデンズで食事するのは何年ぶりというくらいに久しくなかったことだ。
大阪に事務所を移してからは地元でゆっくり過ごすことがない。

休日のくつろいだ雰囲気にのびやか身を浸し、二男の食べっぷりに目を細める。
ピザ一枚を平らげ休む間もなく大皿のパスタを一人で食べ尽くす。

気合い入れるため今朝丸坊主にしたばかりの髪型で食べまくる姿は野生そのもの。
いがぐり頭の可愛らしさの端々に秘めた獰猛さがこぼれ出る。

本屋に寄り、食材やらを買い、そしてアクタまで足を伸ばして眼鏡を新調した。
いつのまにか今している眼鏡もくたびれ果てた。
結構高価なものであったが、何にだって寿命が訪れる。

今回は眼鏡市場で購入した。
接客がとても丁寧であり、アフターケアについても敷居高くなく気軽に頼みやすそうな雰囲気がある。
何より安い。
2万円だ。

身につけるものが高価に偏っていたのは大学生の頃であっただろうか。
中身空っぽなほど男子は見栄えの方を気にかける。

別に「見栄えする」こともない、まあ「見れれば」いい、という境地に至った今は青春の駆け出しの頃より数千倍も、心穏やか平和に満ちている、と思える。


前々日の夜、50mプールで50分泳ぎ、気分転換になるどころか翌日に疲労が残った。
仕事にならず、軽目の作業だけこなして、疲労抜くため岩盤浴に直行した。

疲労困憊した者にとってみずきの湯の八汗房は、最高に幸福な癒しの場として位置づけられる。
岩塩房と瞑想房を交互に行き来しカラダ横たえ、奥深いところから湧き出る底力の回復を待つ。
60分もカラダ温めれば熱気得た血流が全身巡って、体内に偏在する疲労の塵芥はすべて排出されることになる。

梅雨明け以来の猛暑続くが、岩盤浴終えた後だと涼しくさえ感じる。


そのまま待ち合わせの四天王寺に向かい、家内と寿司処「こいき」で食事する。
ここの大将の技術は桁外れだ。
阿倍野の田中内科クリニック院長に連れられたのが最初であったが、今では男子校仲間を交え、特別な場所になりつつある。

舌に覚えある相当な美食家であっても、ここの寿司には唸らされる。
他で目にする寿司が陳腐で凡庸でつまらない食べ物に思えてくるほどだ。

もちろん家内も喜んだ。
結婚当初の苦労話などで盛り上がる。
はるか遠くの思い出。
過ぎたからこそ楽しく話せる。
もしその渦中にあるなら、とても笑えない。

二男を塾で迎える道すがら、私の実家に家内が寄って、手作りの料理を届ける。
このところ、カレーや炊き込み御飯、ちらし寿司など、近くに寄る事あれば連日差し入れしているようである。

何かそこに家族の実質のようなものを感じ、私は心のなかで深く感謝する。

クリス・ハートのハートソングは、美しい日本語に満ちている。
それら名曲の数々に二男と耳傾けながら、家内の運転でお家に帰還する。


ガーデンズを後にし、向かうはプール。
土曜のプールは混み合うが、夕刻すぎれば人影はまばらとなってくる。

ビリー・ジョーについて二男に説明しつつ、オネスティやピアノマン、その他その他、定番どころを流して行く。

末永く耳に残る名曲が、生活の場面場面に入り込んでくる。
かつて昭和の名歌を聴かせ続けたときがあった。
懐メロのうち二男の一番のお気に入りは、ピンクレディーのサウスポーだ。
一時は二男自身がヘビロテし、運動会のテーマソングにも推薦したが、歳若い学校教師はじめ誰もサウスポーを知る者はなく残念ながら賛同は得られなかった。

洋楽についてはビートルズやエルトンジョン、スティングにクイーンにジャーニー、そしてオエイシスなどがお気に入りのラインナップとなり、二男にとってその始まったばかりの歴史を彩るバックミュージックとなっている。
そしてそのラインナップは、今後ますます増えて行くことになる。

50mプールで50分泳ぎ、25mプールで15分猛ダッシュで泳ぐ。

クタクタになって家に戻ると長男が帰宅していた。
家内が料理を作り、家族で食事する。

一夜明け、今日、日曜。
長男は朝から夕まで猛暑の中ラグビーに没頭し、一方二男は塾で過ごす。

このように各自それぞれの持ち場へと向かい、そして、また各自家族のもとに還ってくる。

そのようにしてあっという間にこの夏も過ぎて行く。